最近では珍しく、きっちりワンクール12話あるのが嬉しい「コタキ兄弟と四苦八苦」
いよいよ最終回手前となってしまいました。すごくすごく寂しい。

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 今回は「生苦」・・・生まれる苦しみ。


レンタル兄弟オヤジが喫茶シャバダバで依頼人を待っていると、そこに現れたのはさっちゃんの元カノのミチル。さっちゃんがミチルの元を去った本当の理由を知り、仲直りしにやってきたのだ。それを冷たく追い返すさっちゃん。
ところがさっちゃんがレズビアンだというところから理解不能に陥った一路は、心ない言葉をさっちゃんに言い放ち、その場の空気をまずくしてしまった。
二路から叱責された一路はただひたすらに落ち込むのだが。


きっと一路のような人、たくさんいるのだろうと思う。自分もそうかもしれない。
無理やり相手の方をねじ曲げて、自分の混乱を消すために己の理解の範疇に入れようとする。
この問題に関わらず、人はそういうふうにして迷いを避ける生き方をしてしまうのだと思う。
相手が肉親だろうが、友人だろうが、近ければ近いほど「あなたのため」と価値観を押し付けて大層に幸せを願う。

さっちゃんがミチルと別れたのは、彼女の将来を思ったらからこそ。
ミチルはなぜ認められないのかがわからず、目の前の目標を乗り越えることで道が拓けると考えている。

苦しみからできれば逃げたいと願うのは当然のことだけれど、そこから解放されるためには衝突を避けてはいられない。そういう問題と言うのは人生の中で1つや2つあるものだと思う。

いい子でいて、みんなから安心される人生もいいものだけれど、ひとたびそこからズレてしまうとダメな人間だと思えてしまう。ただそうではなくて、どうしても掴みたい未来が見つかったのであれば、そこには少なからず苦しみが伴うものだと、そんなふうに感じたお話でした。


コタキ兄弟の一路が放った言葉は無神経ではあるけれど、無知であるがゆえの素直な言葉でもある。 それを腐して拗ねるのではなくて、いつでも真面目に「知ろう」とする態度は本当に素敵だなと思う。
知らないことを知らないと思えて、間違ったと反省する(頭から水をかぶるのはやりすぎだけど:笑)。
一路さんが生きてきたこれまでの道のりを思わずにはいられない、そんな回でした。

キレイ事で片付くことはこの世には少なくて、だからこそ苦しみながらも前に進むことを恐れてはいけないのだと思う。
その苦しみはいつかきっと、自分の行く道を切り開いてくれる。

最終回、どうなるのかわからないのだけれど、予告を見る限りさっちゃんはシャバダバを辞める決意をしたらしい。見送る2人のアニキたちはどんな言葉をかけるのか。

寂しいけれど楽しみ。