映画「セトウツミ」を観ました。2016年日本。

放課後、川のそばにある石階段でただダラダラと喋る2人の男子学生。セトとウツミ。
ウツミ(池松壮亮)はイケメンでインテリと青春を謳歌する要素は揃っているのに、人と交わることが苦手で周囲と違いクールすぎる内面を持て余している。そんなウツミの心にするりと入って来たのが、部活をやめざるを得なくなり暇を持て余したアホで熱い男セト(菅田将暉)。

ウツミが塾に行くまでの1時間半、毎日飽きもせずくだらない話を続ける2人の、青春の物語。

 


同名漫画が原作のこちら。もういかにも漫画らしいやりとりが盛りだくさんです。




くだらないダラダラした会話は、日常ではあるものの、いざ映画にしてみたらひどく退屈で寒々しい仕上がりになると思いきや、それをちゃんと作品にしているのは、他でもない主演の池松壮亮と菅田将暉の力なのかなと思います。

何事もトライしてみたらいいじゃないかと思いがちな青春を、何もせずにただひたすらに気の合うやつとくだらないことを話して過ごす。それが何かの為になる、とか、将来の糧になるなんてことも全く考えない、そんな日々があってもいい。
何不自由なく育っているがどこか窮屈なウツミは、家庭にも経済的にも成績もちょっと足りてないセトといるときが一番楽で自由。
あっけらかんとしたセトは、愛しのマドンナに冷たく接しているくせになぜか好かれているウツミを羨ましく思いながらも、からりと自分の恋心を吐露したりする。

ショートストーリーのつなぎ合わせの本作ですが、映画ではい終わり、というのではなくて、ネット配信のドラマみたいな感じで少しずつダラダラと観続けたい気もするなーと思いました。

一番好きなのは、ウツミがセトと知り合うという「0話」。人と人との出会いって、偶然の1つなんだなぁとつくづく感じます。