映画「マジカルガール」を観ました。2014年スペイン。
観てから数日経過しているのですが・・・これはなかなか胸に落ちて来るまでに時間のかかる、非常に単純なようで難しい、不思議な映画です。

日本のアニメ「魔法少女ユキコ」(架空)に憧れる、余命わずかな白血病の少女アリシア。
彼女の願いを叶えてやりたいと、父親は特注品のユキコの衣裳を買おうと決意。数奇な運命により出会ったバルバラを脅し、そのお金を工面した。
理不尽な脅しに屈したバルバラは、過去に因縁を持つ元教師のダミアンに助けを求める。1人の少女の無垢な願いにより、出会うはずのなかった男女は複雑に絡み合う。

 


何と言いますか、救いのない話ではあるのです。
バルバラは精神的に問題のある女性で、精神科医である夫により何とか庇護されて生きている。
ただ、その生き様は時に危うく、夫からも見放されそうになった女は、より夫を遠ざけてしまう行動にでる。
その中で、儚い命を淡々と生きるアリシアがその純真な美しさと残酷さで物語の真ん中を走っていきます。何とまぁどうしてこんなにも出会いの糸が偶然に、面倒な方向に絡んでしまうのか。

ただ、突拍子もないかと言われるとそんなこともなく、実は人の悪意や善意というのはこういう表裏一体の面があるものだなと思わされるのです。

劇中に出て来る、「魔法少女ユキコ」の主題歌は、実は長山洋子さんのデビュー曲なんだそう。聞いたことあるようなないような・・・ただ、イマドキの日本のアニメ主題歌というのではなく、やや懐メロがかった楽曲がより少女の哀しい希望を盛り立てる効果を生んでいました。
 
何とも言えない後味の、常識を打ち破る問題作・・・です。 


マジカル・ガール [DVD]
ホセ・サクリスタン
バップ
2016-10-05