シリーズ四作目となる「相棒 劇場版」を観ました。公開中。

初日に観ていましたが、今頃のレビューです。


特命係の杉下と冠城は、国際犯罪組織のリーダー・レイブンが日本に潜伏しているとの情報を得たのちに香港から入国しているマークリュウという人物の案内役を指名される。潜伏先の調査を手伝っている最中、外務省のホームページをハッキングした犯罪組織から7年前イギリスの日本領事館関係の集団毒殺事件の唯一の生存者で、直後に誘拐されたまま姿を消した少女えりかの現在の姿と思しき動画が配信される。そこに込められたメッセージと身代金の要求。
レイブンは何者なのか。えりかは監禁されたまま7年もの歳月をどう過ごしてきたのか。動画の女は本当にえりかなのか。
特命係の2人がマークリュウと共に、真相に迫る。


 


最初から少し「こうなのかな」と予想しながら観ていましたが、それを置いてもスケールの大きい映画版相棒でした。
国を背負い、国を信じたものたちの悲しい過去と現在の姿。
平和という名の下に犠牲になった人たちの想いは、一体どれほどのものなのか。

想像の域は超えないものの、大きなものに飲み込まれて潰された家族、志、プライドを思う時日本が平和なのだと言い切れるのかどうか。

ドラマ版においても見ごたえのある回が前後編と続いていた流れもあり、久々に重いテーマに切り込んだ緊張感あるストーリーでした。

今は右京さんと絡むことがなくなった米沢さんや、ドラマでもちょこちょこその顔を拝見する神戸くんとの絡みも懐かしく、楽しく観られましたし、笑いもある盛りだくさんの内容。
そして、右京さんの全力疾走は見事だった!ということは付け加えておきます。

観客は全体的に年齢層は高めであったためか、落ち着いた雰囲気で存分に楽しめました。
気になる方はぜひ劇場で!