※ドラマレビューだけだったこのサイトを「映画好き!ドラマ大好き!とにかく観なきゃ始まらない!」に改めて、映画レビューをこちらに移行します。 これからもよろしくお願いします。



1度観たことがことがあったのですが、久しぶりにどうしても観たくて「キサラギ」(2007年日本)を再び鑑賞しました。



とあるビルの一室。知名度の低いD級アイドル如月ミキが焼身自殺を図ってちょうど一年。コアなファンとしてweb掲示板に集まった5人の男が追悼式を開く。
レアな記事まで網羅し一番のミキファンと豪語する掲示板の管理人である家元(小栗旬)、掲示板で追悼式を発案したオダ・ユージ(ユースケサンタマリア)、福島から6時間かけてやってきた安男(塚地武雅)、お調子者でチャラい男スネーク(小出恵介)、暗くて無職冴えないおじさんのいちご娘。(香川照之)。集まった5人は親交を深めようと会はスタートするが、それぞれの立場が明らかになるにつれその様相は思いもよならい方向にいく。

「ミキちゃんは自殺じゃない、誰かに殺されたんだ」

オダ・ユージの発言により、互いが互いを疑い始める一同。本当にミキちゃんは自殺じゃないのか?


久しぶりに観ましたが、さすが古沢良太原案・脚本だけあって、面白さ半端ない!
小栗旬にユースケサンタマリア、小出恵介にドランクドラゴンの塚地、そして極め付けに香川照之!こんな贅沢なキャスティングで、密室推理劇をくりひろげようなど、誰が考え出したのか!と叫びたくなるほどです。

5人がそれぞれの立場で如月ミキの思い出に浸ろうとやってくるのですが、それが徐々に暴露されて行く様が絶妙で、合間に放り込まれる塚地演じる安男のコメディアンぶりも秀逸。これはよくできた邦画に認定したい!

そして最後に披露される5人のオタクっぷり全開のダンスも素晴らしい。役者が揃うと、観ている方も安心しますねぇ。今をときめく若手俳優たちでやっても、この何とも言えない空気感は出ないんだろうな・・・


キサラギ スタンダード・エディション [DVD]
香川照之
キングレコード
2008-01-09



やはりと言うべきか、元々は舞台劇だったそう。映画も何となく舞台っぽい展開ではあります。それもまた"味"です。

どうやら小説では違う展開があるらしい・・・

キサラギ (角川文庫)
古沢 良太
KADOKAWA / 角川書店
2012-10-16