wowowドラマは大概4話完結で終わり、独特の世界観で贅沢な作りをしているものが多いのですが、先日久しぶりに「夢を与える」 というドラマを観ました。
小松菜奈と菊池凛子主演で、子役から芸能生活をスタートさせた女の子がスターダムにのし上がり、スキャンダルによって転落していく様を描いたもの。綿矢りささんの同名小説が原作。
阿部夕子は、元モデルの母親の希望もあり、あるCMの子役オーディションに参加。見事主役を射止める。スターチーズという会社の専属モデルとなった夕子は、その成長をお茶の間に提供し続けることになった。
やがて、成長した夕子はその活躍の場を広げようと芸能プロダクションと母親に押されるように、仕事をこなしていくようになる。母親が夢見た場所に夕子は登り詰めていくのだが、思いも寄らないスキャンダルに見舞われ、一転バッシングの対象となってしまう。
とにかく、一話ごとの終わり方があまりにも唐突で、何も「引っ張る」という意図が感じられなくて、ひどく戸惑いました。
スキャンダルがバンと先に出て、さかのぼるようにして幼少期の夕子が登場するのですが、そこには子役として活躍する輝かしい人生とは別の、素朴で純粋な女の子がいる。その子が指示されるように、「どんな人になりたいか」という未来への希望も、「夢を与える」という言葉に萎縮させられてしまう。
ただひたすら自分の思うような生き方をしたいのに、反抗期のように環境に馴染めなくなっていく夕子。
それを持て余してしまう大人たち。
大人なのだけれど、子供でもある多感な女性を、小松菜奈が美しく怪しく演じていました。
でもそこで弱く散っていくのではなく、したたかな側面を見せたことはやはり彼女の中の、強い才能を感じずにはいられない。
菊池凛子が、かつて輝いていた自分を忘れられず、娘にその全てを託してしまう母親をリアルに演じていました。フランス人の夫との会話が見事。国際的に活躍する彼女ならではの役作りでした。
小松菜奈と菊池凛子主演で、子役から芸能生活をスタートさせた女の子がスターダムにのし上がり、スキャンダルによって転落していく様を描いたもの。綿矢りささんの同名小説が原作。
阿部夕子は、元モデルの母親の希望もあり、あるCMの子役オーディションに参加。見事主役を射止める。スターチーズという会社の専属モデルとなった夕子は、その成長をお茶の間に提供し続けることになった。
やがて、成長した夕子はその活躍の場を広げようと芸能プロダクションと母親に押されるように、仕事をこなしていくようになる。母親が夢見た場所に夕子は登り詰めていくのだが、思いも寄らないスキャンダルに見舞われ、一転バッシングの対象となってしまう。
とにかく、一話ごとの終わり方があまりにも唐突で、何も「引っ張る」という意図が感じられなくて、ひどく戸惑いました。
スキャンダルがバンと先に出て、さかのぼるようにして幼少期の夕子が登場するのですが、そこには子役として活躍する輝かしい人生とは別の、素朴で純粋な女の子がいる。その子が指示されるように、「どんな人になりたいか」という未来への希望も、「夢を与える」という言葉に萎縮させられてしまう。
ただひたすら自分の思うような生き方をしたいのに、反抗期のように環境に馴染めなくなっていく夕子。
それを持て余してしまう大人たち。
大人なのだけれど、子供でもある多感な女性を、小松菜奈が美しく怪しく演じていました。
でもそこで弱く散っていくのではなく、したたかな側面を見せたことはやはり彼女の中の、強い才能を感じずにはいられない。
菊池凛子が、かつて輝いていた自分を忘れられず、娘にその全てを託してしまう母親をリアルに演じていました。フランス人の夫との会話が見事。国際的に活躍する彼女ならではの役作りでした。