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映画好き!ドラマ大好き!!LULUが、興行収入・視聴率に関係なく映画・ドラマを好き勝手にレビューします。愛溢れるエッセイをどうぞお楽しみください!

2020年03月

もう少し浪漫に浸らせてほしかった、映画「九月の恋と出会うまで」

こう言うラブロマンスを観るには、ちょっと年齢が行き過ぎてしまったのだろうか・・・心があまり動かなかった自分が哀しい、映画「九月の恋と出会うまで」



同名の原作は、何とTSUTAYAの店員が絶版本から選ぶ「今本当にオススメしたい文庫の恋愛部門第一位」作品だそうで、このTSUTAYAの店員さんがどれほどの知識と感覚でオススメしたのかは今ひとつわかりませんが、ある程度の評価を得た恋愛小説のようです。しかし絶版本から選ぶって、どう言う意図と基準なのだろうか・・・


旅行代理店で働く志織(川口春奈)はアーティストばかりが住むという不思議なアパートに引っ越してきた。ある日、いつものように部屋でくつろいでいると、エアコンの穴(スリーブ)の向こうから声が聞こえてくる。
相手は「ヒラノ」と名乗り、志織のことを知っているし、未来から話かけているのだと言い出した。
怪しむ志織だったが、次々と未来に起こることを予測され仕方なく信じることに。そして「ヒラノ」は隣室の小説家志望のサラリーマン平野(高橋一生)を数日間尾行してほしいと言う謎の依頼をしてくる。



タイムリープ(時間移動)を鍵とした恋愛ストーリー。ある意味恋愛SFストーリーと言えなくもないです。

志織は平野を尾行していくうちに、平野の存在を特別に思うようになるが、平野は不思議な現象の理由を導き出してしまった。

過去を変えてしまえば、その皺寄せがどこかに来る。

同じく志織に惹かれつつある平野は、どうにか変えてしまった過去の辻褄を合わせることに奔走し、必死で未来への希望を託そうとするのだが。


2019年の映画ではあるのですが、まず志織の住むアパートに現実味が欠落しています。
どこか山の中の別荘を思わせるような物件で、志織の部屋も夢みたいに広くておしゃれなのです。
これはひと頃のトレンディドラマのようにリアリティがなく、志織が平野を尾行していくうちに惹かれていくと言う流れは自然なのですが(でもこれが未来の平野が頼んだとしたら自然とも言えないのか?)、尾行を頼まれるまでのやりとりが何とも平坦だし、尾行初日に志織がショッキングピンクのパンツを履いていたのにはびっくりしました。
尾行をやったことのない素人が、あんな目立つ格好するのだろうか・・・
確かに、いかにも探偵のようなハンチングに全身真っ黒でもそれはそれで引きますが・・・

途中、志織の住むアパートに空き巣が入るのですが、この重要な局面に志織がさほど恐怖を覚えていないように見えたのも謎が深まりました。一人暮らしの引っ越ししたての部屋で、帰ってきたら鍵が空いてて中が荒らし放題にされていたら、さすがに恐ろしくてそれ以降(その日くらいは)部屋にいられない気がするのですが、一人暮らしの方ってそうでもないのでしょうか。
私が被害者意識が高過ぎなのだろうか・・・

ちょっとリアリティに欠ける部分があり、さらにそこにSFのような話が上積みされたこともあり、恋愛に心を砕く余裕がありませんでした。
とても残念。

タイムパラドックスとか、タイムリープとか嫌いではないのだけれどなぁ。
そこに、好きだけど一緒にいられないと言うジレンマが絡む恋愛なんてすごくいいと思うのに、2時間と言う制約が駆け足に説明しすぎてしまったのかも知れません。

恋愛映画ではうっとりしたいのだけれど、消化不良でこれはまたトロトロに甘い恋愛映画でも見なければおさまりそうもありません。

高橋一生さんも川口春奈さんもそれぞれスマートで美しいけれど、カップルと言うにはちょっとテイストが異なるかなと思う。

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2019-09-04


 

過去に払うお金では未来は買えない、映画「運び屋」

日曜日、外出自粛要請が続く中、買い置きの冷凍食品でランチを済ませた後は映画鑑賞タイムです。

映画「運び屋」。
主演と監督を務めるのはクリントイーストウッドですが、彼は1930年生まれですからもう90歳。この映画を撮ったのは80代後半も後半。主人公アールと同じく、精力的な意欲とパワーで第一線で活躍しているハリウッドスターです。
 
運び屋 [Blu-ray]
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2019-11-06






デイリリーと言われる1日しか咲かない花を育てるのに精力を注いできた園芸家のアール。品評会では最高賞を受賞し、手広く農園を経営してきたがインターネットの台頭などにより、人生の晩年、事業はたちまちに傾く。仕事一筋で一番身近な家族を蔑ろにしてきた過去は重く、彼には借金とボロボロのトラック、家族たちからの罵倒しか残されていなかった。
そんな折、ひょんなことから「ただ運ぶ」だけという仕事を紹介されたアール。報酬に気をよくした彼は中身がヤバイものだと知った後も次々と仕事を成功させ、犯罪組織の信頼を得ていくことになる。


アールは栄光の中に生きている。
ウィットに富んだ会話、女たらしで気前が良くて、外面はいいけれど、ひとたび家族のことになると娘の結婚式にすら顔を出さないダメな男だ。
報酬の額や扱う人たちの人相から、薄々仕事内容に気付いていただろうに、アールは一度だけ、もう一度だけとやばいものを運ぶ仕事に手を染めていくようになる。

ボロのトラックを買い替え、農場を再び手に入れてもなお、家族からの拒絶に心が折れたのか、次々と法外な報酬を受け取り、そのお金を過去を取り戻すために使っていく。

友人からの賛美、美しく魅力的な女性からの奉仕、気分をよくし、身なりも整えたアールは生き生きと生活をエンジョイし始める。
ただし、仕事を優先するあまり家族のために全く時間を割いてこなかったアールは、温かな家族団欒とは
無縁。娘は会っても顔を背け、妻も口を開けば文句しか言わず、どんなにお金を稼いでも時間だけは取り戻せない。

アールは気付く。
失ったのは仕事だけではなく、家族との歴史。それはもう永遠に取り戻せない。稼いでどんなにお金を積んでも絶対に手に入らないもの。

やがて犯罪組織のいざこざに巻き込まれるようにして、アールは窮地に陥る。
彼には再度人生の選択肢が向けられることになる。義務なのか希望なのか、彼のラストの仕事が始まる。


アールという人物は第三者の目線で見ると、憎めない洒落たおじいちゃん、ということになりそうだけれど、それは家族には全く響いていない。
記念日、節目のセレモニー、誕生日、果ては子供の結婚という節目にまでことごとく背を向けてきたアールは、仕事に精を出すことこそが自分のやるべきことだと信じて疑わなかった人生から離れ、ようやく冷静に自分の今を見つめることになる。

繰り出すジョークや咄嗟の判断力、知識に裏打ちされた的確なアドバイス、どれも年齢の時間分培われてきた彼の能力。
そこには魅力が十分に詰まっていて、彼自身はとても魅力的な人物であることの証であるように思う。

その証拠に、散々苦労してきた妻は別れた後でも、アールの姿を見ると声が上ずり、乙女のような横顔を見せる。そして結局全てを突き放すことができないでいる。

彼は大金を手にし、身なりを整え、これ以上ないくらいのセレブなパーティーで魅力的な女に囲まれた上で結局、慎ましい家族との幸せを強烈に欲するようになるのだ。

自分が愛し、自分を愛してくれる人たちとの親密な時間の記憶、それが彼が最後まで手に入れられなかったもの。

過去の栄光をなぞるようにしてお金を使い自信を取り戻そうとしたアールだったが、それは未来へ繋がっていくことのない、虚しい栄華だった。

時間を無駄にするな、今からでも遅くはない。

そう遅くはない、後悔のない今を生きる。それが自分を作っていく。まるでその場にいるように、アールの行く末にハラハラした2時間でした。

クリントイーストウッドが魅力的。そして犯罪組織撲滅を狙う捜査官役のブラッドリークーパーもかなり素敵でした。
もう一度デイリリーに戻ったアールの、未来が穏やかであることを祈って。 

お別れはこんなにも寂しいのか、「コタキ兄弟と四苦八苦」最終回

ついに、来てしまった。「コタキ兄弟と四苦八苦」最終回。

「愛別離苦」・・・愛するものと別れる苦しみ。

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さっちゃんがシャバダバを辞めることになった。ただそれは、岐阜にいる母親の旅館を手伝いながら、岐阜の病院に研修に行くことになった彼女ミチルとの未来を感じさせる別れ。
いっぽう、弟の二路も妻とヨリを戻せそう。

別れの時、さっちゃんに何の気無しに提案した「コタキ家宿泊ツアー」に彼女が乗り気になり、三兄弟は初めて食卓を囲むことになる。
束の間の兄と妹ごっこに感極まる2人。
ついには、さっちゃんが昔コタキ兄弟に助けられたことも判明し、再会を予感させる最後の時間を過ごした。

そして!
やっぱり話題となった「三と四」!!!

いい加減で女たらしだったコタキ兄弟の父親零士。

自分が「0」だから子供には数字のつく名前をつけていくと言っていたその言葉を借りると、

一路、二路、そしてさっちゃんは「五月」

三と四の謎を残して最終回は幕を閉じる。
それに気づいて得意げに語る二路(滝藤賢一)、それを知り愕然として頭を抱える一路(古舘寛治)。この対比がレンタル兄弟オヤジの2人を象徴しています。

村田(宮藤官九郎)が三四郎というオチだと思ったのになー。違ったか。

こりゃ続編でしょう!
古舘寛治、滝藤賢一と芳根京子ちゃんの間だもんなー。いきなりイケメン登場でもイイ!
それもちょっとイタイ感じのキャラクターで、顔はいいんだけどねという。
松坂桃李とウエンツ瑛士とかどうですかねぇ。
要潤とか勝地涼とかも面白いかも。
妹がさらにいるよりも、弟の方が面白そうだよなぁ・・・

ワクワクしてきましたー。2時間ドラマなどで復活してほしいー。

ワンクール、12話丸ごと、楽しませてもらいました。
じんわりといいドラマだったな。
人には様々な苦しみがあって、そんな中にポツリと、お金を払えば話を聞いてくれるレンタルオヤジがいる。夜中の街灯みたいに、少しホッとする存在。時には必要だけれど、いつもは気づかない、そういうものが変わらずあることに安心感を覚えました。

一路は真面目すぎるとこも含めていいなぁと思うけど、やっぱり・・・恋人には難しいかな(笑)婚活がうまくいくことは陰ながら祈ってます。

苦しみから解放されるために苦しむ、コタキ兄弟と四苦八苦第11話「生苦」

最近では珍しく、きっちりワンクール12話あるのが嬉しい「コタキ兄弟と四苦八苦」
いよいよ最終回手前となってしまいました。すごくすごく寂しい。

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 今回は「生苦」・・・生まれる苦しみ。


レンタル兄弟オヤジが喫茶シャバダバで依頼人を待っていると、そこに現れたのはさっちゃんの元カノのミチル。さっちゃんがミチルの元を去った本当の理由を知り、仲直りしにやってきたのだ。それを冷たく追い返すさっちゃん。
ところがさっちゃんがレズビアンだというところから理解不能に陥った一路は、心ない言葉をさっちゃんに言い放ち、その場の空気をまずくしてしまった。
二路から叱責された一路はただひたすらに落ち込むのだが。


きっと一路のような人、たくさんいるのだろうと思う。自分もそうかもしれない。
無理やり相手の方をねじ曲げて、自分の混乱を消すために己の理解の範疇に入れようとする。
この問題に関わらず、人はそういうふうにして迷いを避ける生き方をしてしまうのだと思う。
相手が肉親だろうが、友人だろうが、近ければ近いほど「あなたのため」と価値観を押し付けて大層に幸せを願う。

さっちゃんがミチルと別れたのは、彼女の将来を思ったらからこそ。
ミチルはなぜ認められないのかがわからず、目の前の目標を乗り越えることで道が拓けると考えている。

苦しみからできれば逃げたいと願うのは当然のことだけれど、そこから解放されるためには衝突を避けてはいられない。そういう問題と言うのは人生の中で1つや2つあるものだと思う。

いい子でいて、みんなから安心される人生もいいものだけれど、ひとたびそこからズレてしまうとダメな人間だと思えてしまう。ただそうではなくて、どうしても掴みたい未来が見つかったのであれば、そこには少なからず苦しみが伴うものだと、そんなふうに感じたお話でした。


コタキ兄弟の一路が放った言葉は無神経ではあるけれど、無知であるがゆえの素直な言葉でもある。 それを腐して拗ねるのではなくて、いつでも真面目に「知ろう」とする態度は本当に素敵だなと思う。
知らないことを知らないと思えて、間違ったと反省する(頭から水をかぶるのはやりすぎだけど:笑)。
一路さんが生きてきたこれまでの道のりを思わずにはいられない、そんな回でした。

キレイ事で片付くことはこの世には少なくて、だからこそ苦しみながらも前に進むことを恐れてはいけないのだと思う。
その苦しみはいつかきっと、自分の行く道を切り開いてくれる。

最終回、どうなるのかわからないのだけれど、予告を見る限りさっちゃんはシャバダバを辞める決意をしたらしい。見送る2人のアニキたちはどんな言葉をかけるのか。

寂しいけれど楽しみ。 

右京さんの憩いの場所も決まり一安心?!「相棒」

先頃、定番の2時間スペシャルで幕を閉じた「相棒」

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2時間スペシャルの場合は、重厚で世の中の不条理に切り込んだり、大掛かりな仕掛けを用意していたり、過去の大物が出てきたり・・・と特別臭ぷんぷんする場合が多いのだけれど、今回はかなりライトな仕上がり。

それもこれも、杉下右京(水谷豊)の推理がここ一年ほど冴えていないと心配した冠城(反町隆史)が、元相棒である神戸(及川光博)から「不調の影に花の里の存在あり」との噂を聞きつけたから。

以前も右京の元妻であるたまきが営んでいた「花の里」が、彼女の都合で閉められることになった時、右京の様子がおかしくなった。体調が優れない右京は、いつもと違うこと、あるいはいつもしていたことをやめたからだとの助言に従い、その時ある事件に巻き込まれ再会することになった元犯罪者月本幸子(鈴木杏樹)を花の里の次の女将にと推薦する。

ただこの幸子も、様々な事件に遭遇するたびに心を痛め、ついには女将以外の道を模索することになり、店は再びクローズ。

今回冒頭から、妙な薬を盛られて行方不明になったり、「ボクとしたことが!」のうっかりの時の定番の発言を何度か聞いたとまるでこの半年間を振り返るように冠城が右京の不調を心配する。ただ当の杉下右京はどこ吹く風で、捜査に圧力がかかるような重要事件に勝手に首を突っ込んでいく。

今回は事件の全体像よりは、第二の「花の里」誕生!というのが主だったテーマだったように思えます。

右京が足しげく夕食と酒を楽しむために立ち寄る小料理屋「花の里」。いつもカウンターに座り、相棒と2人で事件について話したり、時には女将さんにヒントをもらったり、右京にとっては意外と大切な場所。

今回初代の益戸育江、二代目の鈴木杏樹に続いて右京の憩いの場を提供する女将となったのは森口瑤子。

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今回の事件の鍵を握る人物の1人、官房長官が熱心に指名していた人気の芸者で、引退してから小料理屋「こてまり」を開く、小出茉梨という役柄で登場。
財界の著名人を顧客に持ち、百戦錬磨であの甲斐峰秋(石坂浩二)からも信頼される元芸者。

そんな人が小料理屋を開いて、右京さんたちが事件のことを気安く語れるような静かな店になるとは到底思えないけれど、店の作りも花の里に似ていたし、きっと三代目女将として加入したと見ていいでしょう。
その豊富な人脈と知識が、今後の事件に大きく関わってくるのかも?

事件のストーリーについては、技術の目覚ましい進歩が事件解決を遅らせた「近い未来の犯罪」がテーマ。証拠能力の高い映像の信頼性が揺らぐ、怖い話ではありました。
ただ・・・動機がそれにしてはやや貧弱で、せっかく坂井真紀さんに出演してもらったのに、飄々としたキャラクターと事件の真相との絡み具合がちょっと消化不良。

女は嫉妬するもの、というのも短絡的だったかな。

情報を巧みに出したり隠したりしながら、右京を事件解決へと導く役割だったのが、広報課の社(仲間由紀恵)。ここのところが少し混乱しましたが、一貫した社という人物の深みで片山雛子(木村佳乃)と別の意味で息の長いキャラクターになりつつあります。
彼女も「私としたことが」と堂々と言い放てる自信がある。

いろんな意味で新しさもどんどん取り入れている「相棒」。
次のシーズンも安定の10月スタートになることを祈るばかりです。 


そういえば、ネットなどでは女将の呪い、として歴代女将である益戸育江と鈴木杏樹の受難を挙げ、次の森口瑤子が心配という声も上がっているよう。
本人からしたら「ほっといて」でしょうけれど、そういう意味でも注目の三代目女将デビュー話でした。 
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