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2020年02月

映画「パラサイト」〜ワイドナショーで言われていたこと〜

アカデミー賞作品賞を獲得し、世界に激震を走らせた映画「パラサイト」



今週も先週も、日曜日のワイドショー番組「ワイドナショー」では、映画コメンテーターの有村昆さんを招いてアカデミー賞の解説を放送していました。

アカデミー賞の発表を挟んで二週に渡って取り上げられた話題。
有村昆さんは、これまでの傾向から作品賞は「1917命をかけた伝令」が獲るのではと予想していましたが、残念ながら予想は外れ、そのことを含め、翌週に再び解説者として登場。

そこで松本人志さんが「映画パラサイト」を観た感想として"前半は良かったけど、元家政婦が出てきたあたりからガラッと物語が変わった。元家政婦が訪ねてきても普通玄関を開けるか"と言うことをしきりに不思議がっていました(言った言葉そのままではないのですが)。

翌週でもそのことは重ねて言っていて、"クビにしたダスキンのおばちゃんを部屋にあげるか"と言った比喩も使っていました。

私は観る前にその言葉を聞いてしまったので、聞きたくなかったなと思いつつも鑑賞しましたが、「正直そこまでおかしくない、と言うか理由は説明している」と言うのが正直な感想でした。

========ここからはネタバレを含みますので、観ていない方はご注意ください========

大まかなストーリーは、みんな仕事をなくし進学も就職もままならない貧乏家族4人は、細々と内職でつなぎながら半地下に暮らしていた。そんなある日、息子が友人から頼まれて裕福な家庭の一人娘の家庭教師になった。身分を偽り一家の内情にうまく入り込んだ息子は、次々と我が家族を金持ち一家に引き入れる。

息子は自分の家族だと言わないまま、ヤンチャ盛りの息子の美術家庭教師として妹を、現役運転手をクビにするよう仕向けて父親を、最後には古参の家政婦をも追い出して母親を引き込む。
息子は巧みな話術で次々と計画をものにし、何と無職一家は全て身入りのいい仕事を獲得した。
夢のような生活だ、と留守を預かった家政婦の母親のもとに集結し、豪邸で勝手に祝杯を上げる貧乏一家。

そこへ、やってくるのだ。元家政婦が。

インターホンに映った姿に驚愕する一家。
もともと考えることが苦手な父親は狼狽え、息子にどうするかとすがるが「これは計画にはないことだ」と誰も妙案が浮かばない。

元家政婦がやってきた理由はただ1つ。「金持ち一家も存在を知らない、秘密の地下に旦那を匿っているから」。

突然の解雇で様子を見ることもままならなかった元家政婦は心配で心配で一家の留守をようやく訪れたチャンスと勇んでやって来たのだ。

元家政婦は実は金持ち一家が引っ越す前からその家に仕えていて、金持ち一家すら知らない秘密の地下の存在を唯一知っていた。そこへ借金苦の旦那を取り立てから守るためにやむなく引き入れていたのだ。

旦那の安否を確認したい一心で必死に「忘れ物をした」と嵐の中懇願する元家政婦に、断る理由も思い浮かばず玄関を開けてしまう現家政婦の母親。

すべてが計画外の出来事ゆえ
、一家は対応する術を持っていなかった。

忘れ物を探すと嘘をついて上がり込む様子を陰で伺っていた貧乏一家はやがて驚愕の事実を知らされ、挙句に自分たちが脅される運命に陥ってしまう。

ここから物語は大きく展開します。

自分たちよりも前に、半地下どころか秘密の地下に巣食っていた奴がいた。
存在を消され、ただ家政婦として一家に取り入った妻だけを頼りに息を潜め、金持ちの主を敬いながら些末な日々に命を繋いでいた男。

貧乏一家よりもさらに切実とした存在に愕然とし、混乱した挙句に思いも寄らない行動に出てしまう一家。
そこへ、金持ち一家が予定を繰り上げて突然帰ってくるのだと言う。

この混乱から一気にクライマックスまで。
奪うもの、奪われるもののコントラストが色濃く出てくるのです。

差別という誰の心にでも覚えがあるような、ほんの些細なことを「匂い」という非常に私的で感覚的な表現で、ポン・ジュノ監督は描いてくるのです。
その「匂い」が引き金となり、最後の悲劇が起こる。


もしクビにした家政婦が訪ねて来たら訝って警戒するだろうけれど、この家政婦を家に入れたのは主ではなく現家政婦で、しかも留守中に自分が勝手に家族を引き入れて好き放題している最中。
息子の立てた計画に乗っかっただけで仕事を得られたと単純に喜ぶ両親は、イレギュラーにはとことん弱く、息子自身もたまたまうまくいった計画が身の程知らずだったと後悔するほどにこれまで不運な人生を送っていたのだ。
そこにこの貧乏一家の悲しい綻びが凝縮されている。

そう思うと、単純には「クビにしたダスキンのおばちゃんを忘れ物があるからって家に入れないだろう」とは言えないのかなと個人的には思うのです。映画はこのおかしな行動の理由をちゃんと説明しています。


有村昆さんが、これまでのアカデミー賞を選出する会員はアメリカの白人を贔屓しているなどと揶揄されて来たことを背景に、数年前から会員に幅広い価値観を持つ人種や性別の登用を積極的に行い、それが今回の受賞にもつながったのではと解説していました。
これまでハリウッド映画で評価の高かったのは、比較的結末の予想できる物語(史実、アメコミなど)だったけれど、このオリジナル脚本という点でも観客を魅了した要因があったのではと評価していました。

そういう意味では、アジア映画というのは今後もっと飛躍できる可能性を秘めているのかなと思います。

また日本は国内で評価されれば興行的には成功となるゆえに、韓国のようにマーケットを世界へとはまだまだなりえていない、それが邦画が抜けきれない原因であるということも述べていました。
そうなると、やはり日本でも世界に目を向けた作品が今後作られることを切に願いたいと思うのです。

是枝監督の「万引き家族」も、貧困をテーマにしたオリジナル作品でもありますし、今後こう言った作品が世界へ発信されることを期待したいです! 

俗世間の価値観に縛られる苦しみ。「コタキ兄弟と四苦八苦第6話」

野木さん脚本、毎回オンデマンド配信で楽しんでいる「コタキ兄弟と四苦八苦」

静岡ですと二週遅れくらいになるのかな。そちらはおさらい用に録画してます。
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今回は、世間縛苦
→俗世間の価値観に縛られる苦しみ。もう分かりすぎる!!

この「コタキ兄弟」は、私個人の肌感覚ですと今のところ1話飛びで好みの話が出てきます。

前々回の樋口可南子さんの「死苦」がすごくジンときて、この兄弟の良さが滲んでいて好きでしたが、前回の話は「慮る」ということがテーマでジリジリイライラして個人的にはそんなに好きな話ではなかった・・・
「聞けよ!言えよ!!」という・・・

ところが、今回の「世間縛苦」は良かった。

レンタルおやじの仕事、今回はソロ活動となった一路と二路。

二路はタワマンに住んでいるセレブとそのお友達のお相手が仕事。
全然違う境遇の人を毎回ゲストに呼んで、刺激をもらうのだという面々。まあこの時点で結構嫌味な集まりかと想像しちゃいます。

お調子者で口達者な二路は、ワインにおつまみ付きの仕事にオイシイとほくそ笑むが 大学のゼミ仲間として遅れてやってきたのは、何と妻の有花だった。
初対面を装うが、レンタルおやじに対して辛辣なメンバーたちについに二路は・・・

そしてもう1つ、一路もソロ活動中。
女性登場と聞いて緊張しながら喫茶シャバダバで待つが、そこに現れたのは高校生らしき可愛らしい女の子。
予備校教師の辛い経験からか、一路は若者が苦手。純粋な目で勉強を教えてほしいというハナちゃんに戸惑いながらも、その真面目で勤勉な態度に大いに共感していく。


これまで、二路は妻の有花から離婚届を突きつけられ、家を追い出されているということは明かされていましたが、二路が無職であるということ以外は特に語られていませんでした。今回、その有花の心情が初めて明らかになります。

昔から真面目に働くのが苦手であった二路が、教師をしている有花に代わって家事育児をし、それでうまく回っていた夫婦。
ただ周囲の「こうあるべき」という常識に阻まれ、そのせいで何の不満もなかった有花の心は荒れていき、やがて二路にまでその不満が向くようになってしまった、その苦しみ。

父親は外で働くべき、母親は子育てをするべき、母性があるべき、この何の根拠もない世間体という空気は時に人を追い詰めていく。


一路もまた、予備校教師として時間いっぱい講義をしようと真面目になればなるほど、うまく生徒に取り入って人気を獲得していく世渡りの上手い後輩と比べられ文句を言われるようになった。
「予備校は勉強をするためのもので、生徒を楽しませる場所ではない」
そんなことを言っても通じない世の中。一路もまた、世間の「人気予備校師はこうあるべき」に振り回され苦しんだ。

時にクスッと笑ってしまうところがあったけれど、じんとじんわりと、知らずに人を傷つけるような的外れな情熱で誰かを追い詰めていないか、と思わず自分を振り返りました。

他人や親、世間の声、そういうものから離れて己を見れるような強さ、それがあればもっと楽なのに、と思う。
そしてそれが何の意味もない、勝手に作られた枠組みなのだと理解することが何より必要なのだと思う。

もっと優しく!!「知らなくていいコト 第6話」

今週もやってまいりました「知らなくていいコト」

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今回は人気棋士の不倫をスクープ。
垂れ込んできたのは、棋士の妻(三倉茉奈)。不倫相手と夫とのラブラブなやりとりを持ち込んで、不倫を暴露して欲しいと週刊イーストにネタを提供してきた。
ケイト(吉高由里子)たちは早速不倫カップルの2ショットを撮ろうと奔走するが、愛し合っている二人のやりとりを目の当たりにしたケイトは、自分の尾高(柄本佑)への想いと重なり心の奥では疑問を感じずにはいられなくなっていた。 


ケイトたちは2人を直撃するが、不倫相手で女優である吉澤文香(佐津川愛美)は堂々と交際宣言をし、世間からのバッシングを浴びることになる。
その清々しい態度に、世間の声とは別に共感を覚えてしまうケイト。
明らかに自分の気持ちが尾高に向かっていることを意識せざるをえない。

いっぽう、いつもクールに構えて、ケイトとの関係をギリギリのところで保っていた尾高が、ケイトが父親と目される連続殺人犯である乃十阿(小林薫)の元に行き、追い払われた挙句に水までかけられたところを目の当たりにした途端、徐々に気持ちのバランスが崩れていくのを感じていた。

ケイトは仕事と同じく、自分の過去へも全身でアタックしていく。
それは尾高が過去に愛した女性そのままの姿。 

そうなんです。
先週、これまで3回はキスしてもおかしくないだろう!!と言った途端・・・2人の関係に変化が訪れてしまう。

ついにチューしてしまうのだったー!!!!!

それも、2人、これまで何度も2人きりで話をした尾高の仕事部屋で、気持ちを確かめた上で「それでも踏みとどまろう」そう言った先から!!!(仕事部屋という名の別室は魔物)

ここで私は言いたい!!

尾高さん!!もっと優しくしてー!!!!!!

あれは女性の願望?と思っているから?あの力強くキスに行っちゃう感じ。
いやいやいやいやいや私はもう少し優しくして欲しいです(誰の何の願望?)

なんかこう、堪えてますよね。直前までものすごく堪えて、自分の気持ちにフタして2人で踏みとどまろう、そう言って頷き合いましたよね?

そこはこう、初めてキスした時みたいに、なんか急にふっと近づく感じで・・・お願いしたかった。
あんながしっぐわーって感じじゃなくて。

なんてこと言ってる間に、来週はどうやらケイトが恨まれた誰かに刺されるらしい。
あれは誰だろう?まさか棋士の妻じゃないよね? 
しかも、自分から振っといて、春樹(重岡大毅)がとんでもない爆弾を投下するらしいですよー。おお怖い、棋士の妻にせよ、春樹にせよ、嫉妬って奴は厄介ですなー。 

アカデミー賞受賞作品、映画「パラサイト半地下の家族」

本日アカデミー賞発表とのことで、有力候補と言われていた「パラサイト半地下の家族」を急いで観に行ってきました。



そして・・・映画鑑賞中に、何と今作は作品賞を受賞していました。全編韓国語の韓国映画がアカデミー賞を受賞するのは歴史上の快挙。
他にも数々の賞にもノミネート、受賞しています。


半地下の粗末な住居で他人のWi-Fiを拝借し、家族総出で内職をしてなんとか凌いでいる貧乏一家。
ある日、息子のところにもたらされた、上流家族の娘の家庭教師の依頼。身分も学歴も偽って家族の信頼を得た息子は、次は妹を引き入れることに成功。
家族であることを隠した一家はその後父と母をも運転手と家政婦として雇わせ、瞬く間に偽りの経歴で高額報酬の仕事を手に入れた。
ところが忘れ物をしたという、追い出したはずの元家政婦がある日家を訪ねてきたところから、この家族の歯車が狂い始めるのだった。


これが作品賞なのか…と観終わったあとには釈然としない気持ちが残る。
外国映画を見る時に一番壁となるのが、文化的背景や社会的な常識などが異なる世界で果たしてその人物や思想を、きちんと消化したと言えるのかということ。

今回も、数々の仕事を転々とした挙句に貧しい暮らしを余儀なくされている父親と、そのことにさほど疑問も持たずに肩を寄せ合って暮らす一家に疑問を抱かずにはいられない。

この物語の中にある歴然とした経済格差は、自分たちのせいでもあるのではと思えてくると、この貧乏一家がたどる運命にさほどの同情も見いだせず、逆ギレとも思える結末には自業自得なのではと思う余地があります。


仕事で成功を収めている夫、恵まれた生活をする純粋な妻、大事に育てられ人を疑うことを知らない娘、やんちゃで手がつけられない感受性の高い息子。上流家族の家族構成は、一家にパラサイトする貧乏一家となんら変わりがないのに決定的に違うレベルにいる4人と4人。

緻密に計画を立てたパラサイト家族は、ほんの少しの綻びにうろたえ、計画して人生を送ることが身の程知らずだったと後悔し始める。
そして、上流家族は信用というものの連鎖に安心しきり、どこから安穏とした生活のレールを外れたのか最後までわからなかったに違いない。

思考停止し、考えることを放棄した時から、人は人としての豊かさを失うのかもしれない。
今自分が立っている場所はどこからきて、どこに繋がっているのか、その下にある負のエネルギーに囚われていないか。

物語が進行するたびに、上流階級と貧乏一家のレベルの差を要所要所で見せつけてくる本作。
使うものと使われるもの、そこにある差を上のものははっきりと感じながらも差別をしていないと嘘をつき、下のものは永遠にたどり着けない絶望に複雑な思いを膨らませていく。

私たちはどこにいても何をしていても、考えることを諦めず、今いる場所を冷静に整然と説明することができるのだろうか。人生を計画通りに動かし、それを実践してもなお、そこに寄生しうる不運に毅然とした態度で臨めるかどうか。
もやもやとした気持ちの中で、なかなか考えがまとまらない、複雑な感情のする映画でした。

ともかく、アジア映画がアカデミー賞の作品賞に輝くと言うのは素晴らしく名誉なことです。邦画でも世界を揺るがすようなモンスター作品が生まれるといいのに、と考えずにはいられない。

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この、人が自分のこれまでのレベルとは違う場所に行く際の、葛藤や疎外感を見るにつけ、吉田修一さんの「元職員」と言う小説を思い出しました。また読み直してみよう。


事件に隠された真実、「知らなくていいコト 第5話」

このドラマコトばかり話してしまうのですが「知らなくていコト」

余談ですが、見れば見るほど秋吉久美子さんの娘が吉高由里子さんってハマりすぎって感じがする!!
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乃十阿でなくても母親を知っていたら「まさか彼女の子供?」って思うんじゃないだろうか!!


さて。
今回のポイントは「付かず離れずなのか、寄り切って勝利、なのか」

初回から話題になっている、吉高由里子演じるケイトの元彼、尾高を演じる柄本佑さんの男前っぷり。
ご本人はインタビューで、自分がそう言う風(イケメン)に言われることに違和感を感じているようなことをおっしゃっていましたが、いやいや今回の尾高は本当に格好いい!!

巷が不倫不倫と騒いでいる中、妻子がいながらケイトに頼られると断れない尾高は、何度となく「その気になりそうな」シーンに遭遇するのだけれど、いってもハグのみ!少し攻めても頭ポンポンに止めるのみみ!
ちょっとした昼ドラなら、もうチュー3回はしてる局面だと言うのに、もどかしいほどにあっさりとケイトに接している尾高!(去り際があっさりなのは男前の特権)

たまらなーい!!!

ご本人も役作りの上で、今と昔(付き合っていた当時)とで話し方を変えているのだとか。今の方が余裕のあるオトナを意識しているそう。

わかるー、あの話し方、クセになるんですよね。今すぐにでも尾高さんに会って「ちょっとハナシ聞いて欲しいんだけど・・・」と弱ったキャリアウーマン気取りで悩み打ち明けたくなりますもん。
そしてお決まりのハグの頭ポンポンもオプションでお願いします!!!
 
こんなもどかしい二人の横で、ケイトを振ったばかりの春樹(重岡大毅)には隣の席の可愛い同僚小泉がグイグイ迫ってくる。
隣で仕事をしている好きな男の様子くらい、手に取るようにわかるわ、と言うことで、社内ではほとんど知られていないケイトと春樹の破局をいち早く見抜いてモーション仕掛けてくるのです。

好きです、の告白から食事にこぎつけ、別れ際には自分からキス!!!

春樹にしてみたら、両親揃ってごく普通の家庭と思しき小泉が、ケイトとのことがショックだったゆえに余計に眩しく見える・・・あぁこう言うのは仕方のないこと、なんだろうな・・・。

もちろん、「そんなこと関係ない」って言えるのが一番だし、それが愛ってもんだろう!と言いたくなるけれど、頭でわかろうとしても心が拒絶することに一生目を背けて生きていくなんてそんなことはできないと思う。努力とはまた別の次元の話。


今回のストーリーは、元警察署長が孫を殺したと言うことでセンセーショナルに報道された事件で、ケイトはスパルタだったと言う祖父を真逆に評価していた人の存在を知り、一向に語られない動機に疑問を抱く、と言うもの。
それはケイトの父親とされる乃十阿の事件とダブるところがあり、次第に語られない真相に苛立ちを募らせていく。

それを振り切るように、ケイトが向かった先は・・・

次号では、「不倫」がテーマ。
将棋界のプリンスの不倫が、関係を解消して欲しい妻の垂れ込みによって取材対象となる。
自身も、妻子持ちの尾高に再び揺れているケイトは、不倫報道の意義について疑問を覚える・・・ 

報道というところに身を置くケイトは、何やかやと自身の問題と取材対象とをダブらせていき、仕事によってそれが解消されたり、より大きな不安や迷いへと導かれていく。この辺りがこのドラマの上手いところだなと思う。

ここまできたら、大石静さーん。普通のありきたりな恋愛にケイトを陥らせないで欲しい! 
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