映画「エヴァ」を観ました。
検索で、エヴァと入力すると大体エヴァンゲリオンが出てきちゃうんですよねー。違います、これは関わる男の人生を絡め取り狂わせる女エヴァと、他人から奪い取った人生を手にいつの間にか堕ちてしまった男の物語です。
他人の作品を盗作することによって新進劇作家の名を欲しいままにしたベルトラン(ギャスパー・ウリエル)。美しい恋人も得て順調な日々のはずが、周囲からは次回作の催促が続く。
もともと才能などないベルトランは次第に焦りを募らせるが、そんなある日、エヴァ(イザベル・ユペール)という名の娼婦に出会いなぜか心惹かれていく。
気持ちを抑えられないベルトランはエヴァに会いに行き、彼女との会話を書き起こすことによって次回作をエヴァを主人公にした物語にしようと思いつく。次第に彼は正気を失うようにエヴァの虜になっていき、それは周囲をも巻き込んだ堕落の道へと突き進んでいくのだった。
イザベル・ユペールと言えば、最近観た「ELLE エル」という映画が印象的でしたが、役柄的に言えばすごく似ていますね、エヴァとエルって名前も似ているし・・・あまり海外の役者さん事情に詳しくないのですが、このタイプは彼女の当たり役なのかもしれませんね。
瀟洒な家に住み客を招き入れたり、客に呼ばれて出向いたり、どんな客を前にどんな要望に答えたとしても、自身の芯の部分は揺らぎはしない。そんな娼婦という仕事をしながら、夫は海外を飛び回る美術商と言ってのけ、男の欲望をかわしながら生きている女。
偽りのサクセスライフを送っているベルトランは、美しく聡明で裕福な恋人を隣に置きながらも、エヴァに惹かれ仕事も私生活も彼女を求めて彷徨い始めてしまう。
男という生き物の業なのでしょうか、体は許しても心の奥底を鉄壁で守り抜く女にどうしようもなく吸い寄せられてしまう。
特に何かを訴えかけるというような話ではないのですが、端正な顔立ちのベルトランが強引とも言える口実で女に会いにいくその列車の往来が、男の気持ちを一層駆り立てる愚かさを際立たせます。
ベルトランの数奇とも言える人生の起伏は思いも寄らない方向に向かっていく、自業自得と言えばそうなのかもしれない、ただそこにあるのは欲に忠実すぎた男の哀れな姿。
エヴァの周りにいる男は彼女の毒に当てられたのか、やや幸の薄い人生を認め歩むことになる。それは彼女が求めているからなのか、男が自らそうなってしまうのか。
他人の人生に関わることの覚悟と強さ、彼女が厚く化粧を施した顔からはそう言ったものがにじみ出ていました。
検索で、エヴァと入力すると大体エヴァンゲリオンが出てきちゃうんですよねー。違います、これは関わる男の人生を絡め取り狂わせる女エヴァと、他人から奪い取った人生を手にいつの間にか堕ちてしまった男の物語です。
他人の作品を盗作することによって新進劇作家の名を欲しいままにしたベルトラン(ギャスパー・ウリエル)。美しい恋人も得て順調な日々のはずが、周囲からは次回作の催促が続く。
もともと才能などないベルトランは次第に焦りを募らせるが、そんなある日、エヴァ(イザベル・ユペール)という名の娼婦に出会いなぜか心惹かれていく。
気持ちを抑えられないベルトランはエヴァに会いに行き、彼女との会話を書き起こすことによって次回作をエヴァを主人公にした物語にしようと思いつく。次第に彼は正気を失うようにエヴァの虜になっていき、それは周囲をも巻き込んだ堕落の道へと突き進んでいくのだった。
イザベル・ユペールと言えば、最近観た「ELLE エル」という映画が印象的でしたが、役柄的に言えばすごく似ていますね、エヴァとエルって名前も似ているし・・・あまり海外の役者さん事情に詳しくないのですが、このタイプは彼女の当たり役なのかもしれませんね。
瀟洒な家に住み客を招き入れたり、客に呼ばれて出向いたり、どんな客を前にどんな要望に答えたとしても、自身の芯の部分は揺らぎはしない。そんな娼婦という仕事をしながら、夫は海外を飛び回る美術商と言ってのけ、男の欲望をかわしながら生きている女。
偽りのサクセスライフを送っているベルトランは、美しく聡明で裕福な恋人を隣に置きながらも、エヴァに惹かれ仕事も私生活も彼女を求めて彷徨い始めてしまう。
男という生き物の業なのでしょうか、体は許しても心の奥底を鉄壁で守り抜く女にどうしようもなく吸い寄せられてしまう。
特に何かを訴えかけるというような話ではないのですが、端正な顔立ちのベルトランが強引とも言える口実で女に会いにいくその列車の往来が、男の気持ちを一層駆り立てる愚かさを際立たせます。
ベルトランの数奇とも言える人生の起伏は思いも寄らない方向に向かっていく、自業自得と言えばそうなのかもしれない、ただそこにあるのは欲に忠実すぎた男の哀れな姿。
エヴァの周りにいる男は彼女の毒に当てられたのか、やや幸の薄い人生を認め歩むことになる。それは彼女が求めているからなのか、男が自らそうなってしまうのか。
他人の人生に関わることの覚悟と強さ、彼女が厚く化粧を施した顔からはそう言ったものがにじみ出ていました。