映画好き!ドラマ大好き!とにかく観なきゃ始まらない!

映画好き!ドラマ大好き!!LULUが、興行収入・視聴率に関係なく映画・ドラマを好き勝手にレビューします。愛溢れるエッセイをどうぞお楽しみください!

2019年03月

映画「娼年」

映画「娼年」(R-15相当作品)を観ました。
wowowで放映されたものだったので、本編からカットされた部分があると思います・・・が、思ったよりも衝撃で情熱的で、感情的な映画でした。



森中領(松坂桃李)は、下北沢のバーでアルバイトをしている大学生。女もセックスも退屈、と無気力な日々を送る中である日、静香(真飛聖)と出会い彼女が営む会員制のボーイズクラブに誘われる。
ギリギリで合格、と言われた領は瞬く間に女たちに気に入られ、VIP待遇の娼夫になった。
幼い頃に死に別れた母親の陰を求め、年上女性に抵抗のない領は、様々な欲望を抱えて生きている女性たちの相手をしているうちに、自分の中の何かが開いていくのを感じる。

女性たちとの交わりの中、いつも暗く陰のあった領の顔つきが徐々に変わっていく。
全体的にセックスシーンが多く、刺激的な作品ではあるけれど、女性の欲望のバリエーションが彩り豊かで引き込まれます。
やや美しく描き過ぎかなと思う部分もあるものの、客である女たちが個性豊かでそれぞれにうちに秘めた思いが深く、強く、そしてファンタジックで惹かれます。
 
特に素晴らしいと思ったのは、領の最初の客であるヒロミ(大谷麻衣)。上品で満たされているように見える彼女の、匂い立つ色気に見ているこちらまで苦しくなるようでした。 
もしかして彼女との出会いは、静香と同じく領にとって非常に大きな意味を持つ瞬間だったのかなと思えました。

領の顔つきが変わっていく様子は女であることを刺激して余るほどに、美しく神々しい。
彼と同じくナンバーワンを争う娼夫、東を演じた猪塚健太さんも妖艶で色気たっぷり。素晴らしかったです。
ワインを飲みながら1人で鑑賞しましたが(笑)、そう言う映画、です。 

映画「天才作家の妻40年目の真実」

「天才作家の妻40年目の真実」を観ました。
現在シネマイーラで上映中。

世界的作家であるジョセフは、ノーベル文学賞受賞の知らせを受ける。
直後にまるで若い夫婦のように手を取り合って喜ぶジョセフとジョーン。ジョセフとジョーンは先生と生徒という立場で知り合い、既婚者だったジョセフと略奪愛のようにして一緒になった2人。浮気癖が治らず、子供のように振る舞うわがままな夫ジョセフに尽くしてきたジョーンだったが、授賞式に出席するために息子と旅をしているうちに、自分の中にある抑えきれない感情がふつふつと湧き上がってくるのを感じる。
ジョーンはもともと作家志望だったが、若い頃には当たり前だった女流作家への偏見に対抗することができず、前に出ることを諦めていた。代わりに、着想に独自の視点を持つジョセフの影武者として支えて生きることに己の価値を見出していたのだが・・・

夫婦は二人三脚、公私にわたりお互いがお互いの存在を必要とすることで成り立っていた関係。
ジョセフは人気作家となる条件を兼ね備えた男、女であり独創的な視点に欠けるジョーンは表現力の卓越さで小説の肉付けをさせたら右に出るものはいない。
若い時から夫婦独特のルーティーンで、偉大で新しい小説にトライしていくジョセフという作家を作り出していった。ジョセフは言う「妻がいなければ今の私はない」。これは影で支えてきた妻を労わる理想的な夫の言葉。皆が感心し、おしどり夫婦ともてはやすが、その中で1人孤独に創作活動に携わってきたジョーンは言い知れぬ葛藤を抱えることになる。

原題は「The Wife」。妻という立場で夫の度重なる浮気にも耐え、全てを小説に捧げてきた女は、当然自分の生き方に誇りを持っていたはずだが、これ見よがしに夫だけが賞賛される場所に身を投じることによりくすぶり続けた心の奥底が爆発寸前まで追い詰められていく。

ただジョーンは名声が欲しかったわけではないと思う。ただそっとしておいて欲しかった。自分の本心になど気づかず、平穏に小さな幸せに満足する人生でありたかった。
幸せの価値など人それぞれで、誰かに言われて成立するわけでもなく、もしかして自分でもわからないのかもしれない。ジョーンの複雑な胸の内がその表情から痛いほど伝わり、知らないうちに涙が出ていました。

ジョーンの若い頃を演じた、アニースタークという女優さんがとても魅力的でした。どうやらジョーンを演じたグレンクローズの実の娘さんだとか。特に女性の演技力が光る素晴らしい作品でした。

グレンクローズのように品のある魅力的な歳の取り方をしたいな。女であることに誇りが持てる、そういう自信が全身から溢れています。
ギャラリー
  • デュオのロードムービー、映画「さよならくちびる」
  • ラブストーリーとはこれだ!映画「フォルトゥナの瞳」
  • ラブストーリーとはこれだ!映画「フォルトゥナの瞳」
  • ラブストーリーとはこれだ!映画「フォルトゥナの瞳」
  • お別れはこんなにも寂しいのか、「コタキ兄弟と四苦八苦」最終回
  • 苦しみから解放されるために苦しむ、コタキ兄弟と四苦八苦第11話「生苦」
  • 右京さんの憩いの場所も決まり一安心?!「相棒」
  • 右京さんの憩いの場所も決まり一安心?!「相棒」
  • とにかく惜しい、シロクロパンダ最終回