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2018年09月

恋して泣ける映画「南瓜とマヨネーズ」

映画「南瓜とマヨネーズ」を観ました。2017年日本。




ツチダ(臼田あさ美)はライブハウスで働きながら、ミュージシャン志望の恋人せいちゃん(太賀)を支えようとキャバクラでも働くようになる。
一方せいちゃんは、かつてのバンド仲間がミーハーなグラビアアイドルを新しいヴォーカルにしてデビューを目論んでいることに納得が行かず苦しい日々。音楽をやることも、自分が目指す場所もわからなくなっていた。
そんな時、恋人ツチダの別の仕事を知り真面目に働こうとバイトに明け暮れるようになるせいちゃん。 そんなせいちゃんを歯がゆく見つめるツチダ。
苦しいツチダの前に現れたのは、かつて大好きだったいい加減な男ハギオ(オダギリジョー)。忘れられない恋にしがみつき、せいちゃんとの日々を薄めようとするツチダ。
一緒にいることすら苦しくなった2人はこれからどうするのか。


夢を持つ彼氏を応援することで、自分の存在意義を確かめようとしているツチダ。ただ彼女の想いはせいちゃんを追い詰め、一緒にいることしかできないと思い込んでいる2人にはちょっと先の未来ですらわからなくなり迷走する。
ダメ男ばかりを好きになり、自分を幸せにすることから逃れるようにエゴにすがるツチダ。
ただ、そんなツチダにイラつくのかと言えば全然そんなことはなく、どこか清々しいまでの青春を感じてしまうのは一度くらい自分にもそんな日々があっても良かったかなと思えるからかもしれません。
自分のことを後回しにして、何がいいのか悪いのかわからなくなるまでやっぱり愛しい人のことしか考えられない、それは若さでもあり、未熟さでもある。そんながむしゃな時期を瞬間でも味わうことができたのなら、本当の意味で「退屈で大切なもの」がわかるようになれるのかもしれません。

太賀が劇中で歌うせいちゃんの歌声が本当に可愛らしくて尊くて、それを聴けばいっぺんにツチダに共感してしまう。ああ、この人で良かった、この歌が聞きたかった、そんな風に夢中になれることはやっぱり幸せで素晴らしい、貴重な時間であると思うのです。

一生好きでいる、ずっと一緒にいよう、嘘でもいいから聴きたかったツチダの想いはどうやったら叶えてあげられるのか。
彼女がこれから進もうとする道を、どこまでも応援したい、そんな甘い後味のする映画でした。
 






 
川島小鳥さんの撮り下ろしのツチダとせいちゃんの写真集、いい感じのような気がする!それだけで売ってないかな・・・ 

映画「I'M FLASH!」

以前、劇場公開時に映画館で観ていましたが、今回久しぶりにwowowでやっていたので再鑑賞。

2012年公開の「I'M FLASH」です。
poster

新興宗教「ライフイズビューティフル」の若きカリスマ教祖として人気をはくしていた吉野ルイ(藤原竜也)が、謎の美女流美(水原希子)と酔っ払った挙句にぶっ飛ばした車で自動車事故を起こす。
犠牲になったバイクの若者は死に、流美は瀕死の重体。
宗教団体を守るために南の島に匿われることになったルイだったが、死と生を説き、語ってきた彼にとって人の生死を目の当たりにして思うことは虚しくも空っぽな自分の存在だった。
世襲で教団を引き継ぎ、持ち上げられ築いてきた地位は自分ではなく教団が有する「人気教祖」という偶像。実体のない自分を持て余し、やがて教団を捨てることを決意するルイ。
そんなルイをボディガードする名目で集められた男たち(松田龍平他)は、教団からの指示で一転、今度は彼の殺害を依頼されることになる。

彼らの戦いはどんな結末になるのか、自らの存在意義を見失ったルイの運命は・・・




新興宗教と言う外からでは分かりづらい世界を、内部からの景色を主として描いた作品です。
カリスマ教祖とは言え、ルイも1人の人間。完全で完璧などあり得ないはずなのに、人として最高地位であることを常に求められ、それを演じてきたルイ。
人の生死について、祖父から受け継がれてきた教えを疑うことなく何度も口にしてきた。
ただその中身は空虚なものを抱え、本当の自分というものを抹殺して生きる日々。そんな彼の空っぽの心に入り込んできたのが流美。教団に入信していた妹を亡くし、はっきりとした意図を持ってルイに近づき、翻弄しようとする。ただ、その流美も彼の中にある空洞に惹かれつつあったのだが・・・

教団という1つのサークルを、規律正しく見せ、一定の概念を持ってこちらに語りかけてくるのは、人として常に求めている「確固たる存在」とは何か、ということ。
それを持ち続けられたら、心は安定し安らいでいくのだけれど、それを求められている存在については人は頓着しない。

教団という巨大な収入源に群がる一族たちが、ルイを祭り上げ、教団を押し付け、そして旨味を還元しろと叫んでいる。その不条理さがわずかなほころびで滅びようとする時、教団は彼を排除するという結論に達した。

異様で歪な小さな単位の上に、巨大な組織が乗っかっていく様は虚しく切ない。
そこから切り離され、沈んだルイは果たして幸せなのだろうか。

幸せや安らぎとは何なのか。ヒリヒリとした映像の中に答えがあるかどうか、自分の目で確かめてください。 
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