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2018年03月

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を観ました。2016年日本。

りえちゃん結婚おめでとう!記念(?)と言うことで、日本アカデミー賞でも最優秀主演女優賞を獲得していましたよね。 




双葉(宮沢りえ)は、職場で倒れたことで検査を受けたところ余命2ヶ月を宣告された。
彼女はひとしきり悲しんだ後、すくっと立ち上がってしたことは、いじめに遭っている娘(杉咲花)を立ち直らせること、そしてパチンコに行くと言ったきり失踪した夫(オダギリジョー)を連れ戻すこと、そして夫の失踪以来閉めていた「幸の湯」を再開させること。
彼女の愛を感じながら、死へと向かうことを覚悟せざるを得ない家族が、最後に彼女にしてあげたこととは。


いじめに遭う娘を強引に学校へ行かせる姿はちょっと見ていて辛いものがありましたし、決してそれは愛ではないと思うのだけれど、なぜ逃げようとする娘の安澄を立ち向かわせようとしたのか、後々にわかって来ます。
ただ、死ぬことがわかった女の覚悟と闘病の物語なのかと思いきやなかなかどうして、そこには深い深い事情が隠されていたのです。

病に立ち向かい家族というチームを団結させようと奔走する双葉の姿が、切なくて健気で、でもかわいそうばかりではない佇まいに圧等されます。
彼女の歩んで来た人生は、苦難や迷いの連続だっただろうことは想像ができるのだけれど、それを受け入れてそして前を向く。ただ強いばかりではなくて、彼女らしい意地の張り方なのだろうなと思うと、悲しいというよりは抱きしめて「頑張ったね」と言ってあげたい、そんな気持ちにさせられます。

前半は少し疑問に思えるようなこともあるのだけれど、それが後半になって気持ちいいぐらいにパズルがはまって行くような腑に落ちる感がある。
心地よい切なさで胸がいっぱいになった、そんな映画でした。

この映画のタイトルが、「ああ、なるほどな」と思えるラストがあります。賛否はあるでしょうし、少しファンタジックだなとは思いましたが、あの双葉のラストなのだと思えば納得できます。




 

 

映画「帝一の國」

映画「帝一の國」を観ました。2017年日本。




赤場帝一(菅田将暉)は通産省の官僚を父(吉田鋼太郎)に持ち、幼い頃から英才教育を受けて育ってきた。帝一の夢は、「総理大臣になって、自分の國、帝一の國を創ること」。
まさにその一歩となる、日本一のエリート校海帝高校へトップの成績で入学することができた。
総理大臣になるためには、この海帝高校の生徒会長になることが不可欠。夢破れた父親の期待も背負い、帝一は生徒会の一員になり、そこでの権力争いに身を投じることになる。
ライバルは、どんな手を使ってもトップに躍り出ようとする東郷菊馬(野村周平)、そして家が貧しく幼い兄弟の面倒を見ながら自らもアルバイトをする苦学生大鷹弾(竹内涼真)。強力な補佐役の光明(志尊淳)のバックアップも得て、順調に自らの希望通りのルートを歩めると思いきや、そこには様々な困難が待ち受ける。


さすが漫画原作だけのことはあって、所々に漫画チックな描写が盛りだくさん。笑える箇所がちりばめられながらも、本人たちは生徒会長になるためにどの派閥に入るのが有利なのか、誰を応援するのが得策か、など実に巧妙に考えを巡らせ策を練るのがド真面目でいい。
政治に直接関わる権力闘争、しかもそれは幼い頃から、いや父親の代からすでに始まっている、という構図が何ともリアルで、そこに息づく友情や愛情にすら大人顔負けの裏表が存在するのです。

真っ向勝負をかけるも、あまりに誠実に純粋に勝ちを意識するあまり周りが見えなくなる青年を菅田将暉が熱演。それに対して、権力争いにはあまり興味がないけれど成績優秀で頭の切れる爽やかな青年を竹内涼真が清々しく演じています。

青臭い青春ものではあるけれど、人生を生き抜くために必要なものが全て凝縮されている。漫画としてもとても読み応えのあるストーリーだったのでは、と思います。

政治がらみの権力争いと言うと、後味の悪さが際立つようなラストになりがちではあるのですが、そこは高校生のお話。実にスッキリとカタがついて気持ちがいい。
人気俳優目白押しで、浮ついた学園ものかと思いきや、何のなんの。実に真面目で真摯な男たちの熱い戦いがそこにはありました。

気楽に見られるものの、どこか考えさせられるところもあるエンターテイメントの要素満載でした。
それにしても菅田くんはどんな衣装でも着こなしますねぇ、さすが。

帝一の國
菅田将暉
2017-11-29

 



 
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