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映画好き!ドラマ大好き!!LULUが、興行収入・視聴率に関係なく映画・ドラマを好き勝手にレビューします。愛溢れるエッセイをどうぞお楽しみください!

2017年03月

映画「ズートピア」

映画「ズートピア」を観ました。

うさぎのジュディの夢は警察官になること。
前例もなく、両親も街のみんなも絶対にムリと反対するが持ち前の根性で、様々な種類の動物たちが共存する「ズートピア」の警察官になった。
夢の第一日目。肉食動物ばかりが失踪している事件に張り切るジュディだったが、同僚のサイや象に囲まれると小さく見劣りするうさぎのジュディは、駐車違反を取り締まる係に回される。
ところが、とある事件をきっかけにジュディは失踪事件に関連する出来事にたどり着くことになる。ふとしたことから友人となった詐欺師のキツネ、ニックとともにジュディは果敢に事件に立ち向かう。

 


もう美しい映像に魅せられました。ジュディの美しい瞳、ふさふさした毛並みまで愛おしく、彼女が周囲の偏見に立ち向かう姿は頼もしく、愛らしい。
様々な種類の動物を、そのまま人間に置き換えると、現代でも当たり前にある「偏見」を実にわかりやすく感じ取ることができます。
肉食動物がかつての本能を取り戻したと言う誤報が独り歩きし、草食動物にとっては脅威だと様々な場所で迫害されるようになる。 
これまで手を取り合って共存して来たのに、全てをひっくり返したのはそこにいる人たち。情報や意見に左右され、一瞬で見方が180度変わってしまうと言うこと、現実にもあるなぁ。 

可愛らしいアニメーションだなと思って観ましたが、なかなかどうして深いところまで考えさせられる物語でした。
ただ、やっぱり出演する動物たちがとっても可愛くて単純に楽しめる本作。大人も子供もそれぞれに思うところがあると思います。

(私は字幕版で観ました)

ズートピア (字幕版)
ジニファー グッドウィン
2016-08-10

 

映画「ルーム」

映画「ルーム」を観ました。2015年(アイルランド・カナダ)。

ママとジャック。狭い部屋に2人きりで過ごしている。その部屋にはトイレもお風呂もキッチンもあって、2人は週に一度差し入れられるものだけで暮らしている。このとても仲良しのごく普通の母と息子。ただママはある男に誘拐され監禁されているということ、そして息子のジャックはこの狭い部屋で生を受けた外の世界を全く知らない少年と言うことを除いては。 



多感な17歳と言う年齢で、ある男から誘拐され外に出るすべも気力も無くした少女ジョイは、1人で産んだ息子ジャックだけが生きがいだった。
ただ世の中のことを何も知らず、世界はこの部屋だけだと思っている息子に次第に危機感を募らせて行くジョイ。自我が目覚め、自分の世界と折り合いがつかなくなって来た5歳の息子のため、諦めていた「脱出」を試みるようになる。

危険な賭けに出て、ようやく親子は自由を取り戻すのだけれど、一気に開けた人生にすぐには追いつけない2人。特に、青春を奪われたジョイの心の闇は開放感が落ち着くと徐々に彼女を蝕むようになる。

序盤の一時間は、狭い部屋の中で全てが語られ進んでいきます。観ているこちらも息苦しくなるような、ぐるりと一回りしたら終わりという世界。ただ、最初からそれが当たり前の息子は無邪気に成長を楽しみ、段々わがままを募らせて行く。
外の世界の空気を吸った時、まず息子は戸惑い、閉じこもり、拒絶するのだけれど、それも一時的なもので徐々に世界に順応して行く。それは子供の未知なる力。
ただ、大人であるジョイは、ママだけだった役割から、娘になり、有名人になり、それからママになり、募って行く心の疲労感をどうしようもできない。自分の思いで全てが進んで行く世界から、一気に他人の意見が耳に入るようになり、自問自答し、苦しむようになる。
力一杯、外の空気を吸い込んだとき、母と息子に再び安穏の日は訪れるのだろうか。

髪の毛に神が宿っていると信じているジャックは、伸ばしっぱなしのロングヘアでほとんど過ごしているのだけれど、大きな瞳に長いまつげ。とても魅力的な少年です。
彼のみずみずしい演技に引っ張られ、たくましくも時に脆いジョイが痛々しくリアルに映ります。

母と息子の小さくも必死で生きて来た日々と、様々な助けと周囲の愛に包まれて広い世界で生きて行く未来、そのどちらにも救いがあるといいなとそんなふうに思えたお話でした。
母と息子の強い絆が眩しくも胸に刺さる作品です。

ルーム(字幕版)
ブリー・ラーソン
2016-10-16

 

映画「さざなみ」

映画「さざなみ」を観ました。2015年イギリス。

結婚45周年のパーティーを土曜日に控えた夫婦。ある日夫の元に一通の手紙が届く。
夫宛のそれは、50年前に行方不明になった女性の遺体が発見されたことを知らせるドイツ語の手紙だった。その女性とはかつての夫の恋人であり、結婚を約束していた人。
初めて聞く結婚前の夫の恋愛話に、何てことなく聞き入る妻の内側に生まれた嫉妬の種は、日を追うごとに微妙な形となって妻の心を蝕んで行く。 



結婚して45年。夫の大病も乗り越え、自然に囲まれた一軒家で静かに余生を過ごす夫婦。
穏やかな日々の中に安心感と揺るぎない信頼があったはずなのに、夫の一言でそれがほろほろと崩れて行く。
若い時の熱情など、年齢を重ねるにつれ遠くおおらかに受け入れられると思っていたのに、言葉とは裏腹にざわざわと心が波立ってくる妻ケイト。
昔のことだから、とその思い出を胸のどこかに潜ませながら生きてきた夫ジェフ。
妻はこれまでの45年の夫婦の生活が、夫が胸に抱いてきた小さな恋心があらゆる場面で影響をもたらしていたのだと思い、悩み始める。
そんな妻の心を何一つすくうことなく、何てことない日常をいつもの調子で過ごすジェフ。どうしようもなくすれ違って行く男と女の深い歴史に寄り添う、静かで緊張感のある「人生」の物語でした。

物語は月曜日から始まります。週末には自分たちの歩んできた「夫婦」と言う歴史に感動的なエピソードがつくはずだった。ただ、穏やかで賢く、夫に寄り添ってきた優しい妻の心は崩れ、行き場のない気持ちをさらに追い詰めて行くその表情には徐々に女としての側面が見え隠れし始めます。

パーティーに出席する妻と夫の気持ちのズレは、誰に悟られることなく進んで行く。人の笑顔と過去には大小関わらず秘密が潜んでいるものだ、としみじみ感じ入りました。

長らく夫婦というものを営んで、山も谷も超えてきたと思っていても、やっぱりその人の全てを知ることはできないものだと、改めて感じる今作。
妻の表情とその繊細な心のうちが深く深く心に残ります。男女で見方が変わるだろうこの物語。結婚されている方も、今独身の方も、ぜひフラットな気持ちでごらんください。色々思うことがあるはずです。


さざなみ(字幕版)
シャーロット・ランプリング
2016-12-02

 

映画「ヒメアノ〜ル」

映画「ヒメアノ〜ル」を観ました。2016年日本。


平凡で何もない人生に焦りを感じている岡田くん。バイト先の先輩である、ちょっとキモい安藤さんに付き合って超かわいいカフェ店員ユカちゃんに出会い、何もない人生が少し動き出した!
ユカちゃんを好きな安藤先輩、先輩に悪いと思いながらもこっそりユカちゃんと付き合い始める岡田くん。
その一方で、岡田くんの高校時代の同級生森田は、脳の中でこだまする雑音に悩まされ、それと戦うみたいに邪魔だと感じた人を次々と殺していく。
日常と非日常が並行して進む、古谷実同名漫画の実写化。


 

なんだか・・・すごい怖かった。
何が怖いって、安藤先輩と岡田くんの日常だけを切り取れば、うざい先輩と冴えない岡田くんのグダグダした毎日、と言うテイストなのですが、そこに森田が入ることによって一気にリアリティが増すんです。森田の行動や思考はとても平常ではなく、かなりバイオレンスで恐ろしい。それがのほほんとした岡田くんと安藤先輩とのやりとりの中に差し挟まれることによって、すぐ隣にいるかのような恐怖を感じてしまう。
いつまでも安藤先輩と岡田くんだけを見ていたいのだけれど、そこに森田が執着しているユカが入ることによって、日常が非日常にゆっくり侵食されていく様を延々と見させられた映画でした。

いやぁ、恐ろしかった。後味は決して良くはない。これ、映画館で観たら眠れなくなったかも。
と言えるほどに、狂気で哀しい。

この後で思い切りくだらないお笑いなんかを観たくなる、すごく重たい映画でした。

ヒメアノールとは、小型の爬虫類のことで強いものに餌にされる弱者のことを意味しているそう。
漫画だともっと登場人物が多くて、レビューなどを見る限り別物だと思った方がいいとのこと。




園子温監督で映画化された「ヒミズ」も彼の作品なんですね。







この染谷将太と二階堂ふみ、よかったなぁ・・・




 

映画「クロニクル」

映画「ストレイヤーズ・クロニクル」を観たというレビューをアップした時に「こんな映画もありますよー」とオススメしてくださった映画「クロニクル」を観ました。 
オススメしてくださった方にお会いする直前に観ようと温めていましたが、いざお会いした時にはこの映画の話はできませんでした残念!


暴力的な父親と病弱な母親と暮らす高校生アンドリューは、大好きなカメラで自分の日常を撮るという趣味でストレスを発散していた。ある日、同級生のマットとスティーブとともに不思議な体験をしたところ、直後に3人とも人間とは思えない能力が備わっていることに気づく。
最初は無邪気にその能力を楽しんでいた3人だったが、徐々に己もセーブできないパワーに翻弄されていくことになる。


ある日、通常では考えられないようなパワーを手にした時人はどうなるのか。
それがとてもナチュラルに描かれています。
その能力をコントロールするようになり、最初は素直に喜び、遊びに活かすようになる高校生3人。男の子たちの自由奔放な遊び方に何かわかるなぁとほっこりする場面も。

ただ、3人の置かれる状況が変化するにつれ、その能力へのアプローチも徐々に変化していく。
その中で冷静に自分の姿を把握できるうちはいいのだけれど、自分ですらわからないうちに暴走してしまう。

中でも一番その能力の成長が著しいアンドリューは情緒不安定になり、恵まれない家庭環境にも左右され自制心を失っていく。
それでも秘密の共有により距離を縮めた友情は、彼を静止することができるのか。


 

人が能力を得、それを持て余し、やがてその能力に打ちのめされていく様を非常にリアルに描いた本作。
スーパーマンにはなりたいけれど、真のスーパーマンとは己の能力の限界と使い道をしっかり把握している人のことを言うのかもしれない。 


「ストレイヤーズクロニクル」はこちら。

 
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