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映画好き!ドラマ大好き!!LULUが、興行収入・視聴率に関係なく映画・ドラマを好き勝手にレビューします。愛溢れるエッセイをどうぞお楽しみください!

wowowドラマ「60誤判対策室」

wowowドラマは、全5話というケースが多いので集中して見られます。ただ、あんまり骨太すぎる作品ですと、地上波とのギャップなのか自分の精神状態なのか、今ひとつ最後まで見られないこともあり(結局5話分映画を見たような気持ちになることがあり、少々重い時がある) 、いわゆる男たちの闘いみたいなのものは避けてしまう傾向にあります。

そんな中、最近始まった「60 誤判対策室」。

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あぶ刑事では断然タカさん派だった私としては、いい感じに年齢を重ねた舘ひろしの主演ドラマ。見ないわけには行きません。

誤判対策室は、ペナルティを負って左遷されてきた検察官(星野真里)、若手弁護士(古川雄輝)、そして冤罪事件を産んでしまったことで落ちぶれた捜査一課の刑事(舘ひろし)で構成された部署。冤罪事件を減らそうという目的で作られた部署は、これという成果のないまま日々すでに出された判決について検討する毎日で、メンバーの士気は一向に上がらない。
そんな折、全くやる気のなかった有馬刑事(舘ひろし)は、ふとしたことで耳にした噂話が気になりその周囲を猛然と調べ始める。
本来の場所に復帰を希望する検察官春名(星野真里)は、有馬の行動を呆れつつ放置していたが、野心のある世良(古川雄輝)は冤罪の可能性のない案件ばかりを取り上げる春名に嫌気がさし、有馬について回るようになる。
母子3人を殺した罪で自白までしている死刑囚古内の冤罪を疑う有馬、その理由を知りたがる世良だったが徐々に有馬のやり方に疑問を持つようになる。
果たして古内は冤罪なのか。ならばなぜ自白し、死刑囚になってもなお無罪を主張しないのか。

自白を取らせたら右に出るものはいない、皆の期待を背負って日々捜査に当たってきた有馬は、犯人と決めつけ強引に自白を取った男が冤罪だとわかったのちに自殺したことで、己の愚かさに後悔しきれない想いを抱えていた。
無精髭にヨレヨレのワイシャツ、自堕落な生活に落ち窪んだ目・・・ダンディと言われる舘ひろしが演じる有馬という男は、かつては敏腕刑事としてならした男の哀れな成れの果て。それが本当にリアルです。
恫喝、同情、共感、自在に使い分ける声色は有馬という男が歩んできた人生そのもの。過去を巧みに利用して、使命を背負った男は再び返り咲くことはできるのか。
脇を固める星野真里は、頭でっかちなお嬢さん。頭脳明晰なのだろうけれど、うまく立ち回ることが苦手ですっかり自信をなくし、かつての上司の言いなりになって波風立たせることなく業務を遂行することばかり考えています。それを淡々と演じていてさすがの存在感。
そして野心があるけれど、裏に何かを隠していそうなイマドキな男子を古川くんがクールに演じています。

泥臭く這い回って真実をかき集める有馬の前には、いくつもの壁が立ちはだかる。
果たして、死刑執行までに真相に辿り着くことができるのか。これから楽しみです。

60って何なのかなと思ったら、死刑執行まで60分。ということらしいです。そこからの逆転はあるのか。

60 誤判対策室 (講談社文庫)
石川 智健
講談社
2018-03-15


映画「ラプラスの魔女」

映画「ラプラスの魔女」を観ました。現在公開中。



地球科学を専門にしている教授青江(櫻井翔)は、温泉地の依頼によりある人物の死因の特定を依頼されていた。硫化水素中毒で亡くなった男は、若い妻による殺人を疑われたものの屋外での中毒死は故意に発生させることが不可能。
原因がたまたまの事故であることを証明して欲しい温泉地と、原因を特定しかねる教授との間にはせめぎ合いが続くが、そこに殺人事件を疑う刑事(玉木宏)が登場したことにより、さらに事実究明が困難となっていく。
そこへ起こった第二の事件。またも屋外による硫化水素中毒死。この謎を解こうとする青江の前に何度も姿を見せる謎の少女羽原円華(広瀬すず)。彼女は事件と関わっているのか。やがて青江たちは中毒死した二人の男をつなぐ人物、甘粕才生(豊川悦司)という映画監督にたどり着く。皮肉にも彼は8年前に長女の硫化水素自殺で家族のほとんどを亡くしていた。唯一助かった長男との壮絶な闘病の日々を綴ったブログはやがて作品化されようとしていた。


東野圭吾原作の小説の映画化。最初青江教授のイメージがあまりにも櫻井くんと違っていたので何となく違和感がありましたが、いざ映画が始まるとそんなことは気にならなくなりました。
謎解きや事件の真相は小説を読んでいたために、ほとんど知っていましたのでそのあたりの楽しみはあまりなかったのですが、とにかく広瀬すずちゃんが美しい。
ラプラスの悪魔(魔女)になるには覚悟が必要だというその並々ならぬ決意には、幼い頃に負った傷が関係しているのですが、その生き方が切なくて凛としていて引き込まれます。

そして類稀なる映画愛と自分の才能を信じて疑わない狂気じみた甘粕という男を豊川悦司が非常に不気味に演じていて、映像化されたことで新たな魅力がプラスされたように思えました。

ちょっと説明じみたようなセリフも、あの大作を映画にするのですから当然だろうなと思えます。
小説ではもっと、広瀬すずちゃん演じる円華を取り巻く環境を掘り下げているので、そうすれば高嶋政伸もただの怖いおじさんで終わらなかったように思うのですが、それは仕方ないのかな。
リリーフランキーさんの羽原教授は秀逸でした。さすがです。

途中、いかにもなCG処理が興ざめではあったものの、スケールの大きな作品として仕上がっていたと思えます。
それにしても・・・櫻井くん主演なのに珍しく嵐が主題歌じゃないんですね。そこも意外でした。
あと、三池監督っていうのもちょっと意外・・・三池監督ってどんな作品でも撮れちゃうんですね。すごい。

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映画「3月のライオン 前編」

映画「3月のライオン 前編」を観ました。2017年日本。

 

途中まで漫画(羽海野チカさん原作)を読んだことがあるのですが、中学の時にプロデビューし天才棋士と言われた孤独な青年桐山零を神木隆之介くんが演じてはまり役です。

幼い頃に事故で家族を亡くし、父親の友人であったプロ棋士の自宅に世話になることになった少年は、生きるために将棋を指すことを選んだ。
家族でいるために将棋で強くなるしかなかった青年はいつしか天才と呼ばれるまでに至り、皮肉にもそれが義兄弟を夢を断つことになってしまう。 
そして義父までをも倒し、孤独な青年はさらに自分を追い詰める。そんな時ひょんな事から、母親を亡くした三姉妹の姉あかりに拾われたことで家族の温かみを少しずつ感じ始めていく。
 
将棋のことはあまりよくわからず、正直対局の場面においては勝敗がよくわからない難点はあるものの、そんなことを抜きにしても人間模様と年齢を超えたガチンコのぶつかり合いが見るものを熱くするストーリーです。

いきなり現れた孤独な少年にプロ棋士になる夢を断たれた姉、香子を有村架純さんが演じていますが、これが意外にもはまっています。夢に敗れ、愛に渇望した香子は不器用な生き方しかできず、その苛立ちはストレートに零に向けられる。叶わぬ恋、叶わぬ夢、彼女の周りには手に入らないものばかり。美しい顔立ちに妖艶な視線、欲しいものは何でも手に入りそうなのにいつも叶わないものばかり追い求めてしまう、そんな悲しい女の影が清廉なイメージの有村架純さんの別の魅力を引き出しているように思えます。

他にも魅力的なキャストに囲まれつつ、その中心にすうっと立っているひょろ長い黒縁メガネの青年桐山零が、切なくて儚くてつい引き込まれ、泣けてしまうのです。

まだまだ前編。後編ではさらなるストーリー展開に期待。


 




 
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