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苦しみから解放されるために苦しむ、コタキ兄弟と四苦八苦第11話「生苦」

最近では珍しく、きっちりワンクール12話あるのが嬉しい「コタキ兄弟と四苦八苦」
いよいよ最終回手前となってしまいました。すごくすごく寂しい。

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 今回は「生苦」・・・生まれる苦しみ。


レンタル兄弟オヤジが喫茶シャバダバで依頼人を待っていると、そこに現れたのはさっちゃんの元カノのミチル。さっちゃんがミチルの元を去った本当の理由を知り、仲直りしにやってきたのだ。それを冷たく追い返すさっちゃん。
ところがさっちゃんがレズビアンだというところから理解不能に陥った一路は、心ない言葉をさっちゃんに言い放ち、その場の空気をまずくしてしまった。
二路から叱責された一路はただひたすらに落ち込むのだが。


きっと一路のような人、たくさんいるのだろうと思う。自分もそうかもしれない。
無理やり相手の方をねじ曲げて、自分の混乱を消すために己の理解の範疇に入れようとする。
この問題に関わらず、人はそういうふうにして迷いを避ける生き方をしてしまうのだと思う。
相手が肉親だろうが、友人だろうが、近ければ近いほど「あなたのため」と価値観を押し付けて大層に幸せを願う。

さっちゃんがミチルと別れたのは、彼女の将来を思ったらからこそ。
ミチルはなぜ認められないのかがわからず、目の前の目標を乗り越えることで道が拓けると考えている。

苦しみからできれば逃げたいと願うのは当然のことだけれど、そこから解放されるためには衝突を避けてはいられない。そういう問題と言うのは人生の中で1つや2つあるものだと思う。

いい子でいて、みんなから安心される人生もいいものだけれど、ひとたびそこからズレてしまうとダメな人間だと思えてしまう。ただそうではなくて、どうしても掴みたい未来が見つかったのであれば、そこには少なからず苦しみが伴うものだと、そんなふうに感じたお話でした。


コタキ兄弟の一路が放った言葉は無神経ではあるけれど、無知であるがゆえの素直な言葉でもある。 それを腐して拗ねるのではなくて、いつでも真面目に「知ろう」とする態度は本当に素敵だなと思う。
知らないことを知らないと思えて、間違ったと反省する(頭から水をかぶるのはやりすぎだけど:笑)。
一路さんが生きてきたこれまでの道のりを思わずにはいられない、そんな回でした。

キレイ事で片付くことはこの世には少なくて、だからこそ苦しみながらも前に進むことを恐れてはいけないのだと思う。
その苦しみはいつかきっと、自分の行く道を切り開いてくれる。

最終回、どうなるのかわからないのだけれど、予告を見る限りさっちゃんはシャバダバを辞める決意をしたらしい。見送る2人のアニキたちはどんな言葉をかけるのか。

寂しいけれど楽しみ。 

右京さんの憩いの場所も決まり一安心?!「相棒」

先頃、定番の2時間スペシャルで幕を閉じた「相棒」

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2時間スペシャルの場合は、重厚で世の中の不条理に切り込んだり、大掛かりな仕掛けを用意していたり、過去の大物が出てきたり・・・と特別臭ぷんぷんする場合が多いのだけれど、今回はかなりライトな仕上がり。

それもこれも、杉下右京(水谷豊)の推理がここ一年ほど冴えていないと心配した冠城(反町隆史)が、元相棒である神戸(及川光博)から「不調の影に花の里の存在あり」との噂を聞きつけたから。

以前も右京の元妻であるたまきが営んでいた「花の里」が、彼女の都合で閉められることになった時、右京の様子がおかしくなった。体調が優れない右京は、いつもと違うこと、あるいはいつもしていたことをやめたからだとの助言に従い、その時ある事件に巻き込まれ再会することになった元犯罪者月本幸子(鈴木杏樹)を花の里の次の女将にと推薦する。

ただこの幸子も、様々な事件に遭遇するたびに心を痛め、ついには女将以外の道を模索することになり、店は再びクローズ。

今回冒頭から、妙な薬を盛られて行方不明になったり、「ボクとしたことが!」のうっかりの時の定番の発言を何度か聞いたとまるでこの半年間を振り返るように冠城が右京の不調を心配する。ただ当の杉下右京はどこ吹く風で、捜査に圧力がかかるような重要事件に勝手に首を突っ込んでいく。

今回は事件の全体像よりは、第二の「花の里」誕生!というのが主だったテーマだったように思えます。

右京が足しげく夕食と酒を楽しむために立ち寄る小料理屋「花の里」。いつもカウンターに座り、相棒と2人で事件について話したり、時には女将さんにヒントをもらったり、右京にとっては意外と大切な場所。

今回初代の益戸育江、二代目の鈴木杏樹に続いて右京の憩いの場を提供する女将となったのは森口瑤子。

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今回の事件の鍵を握る人物の1人、官房長官が熱心に指名していた人気の芸者で、引退してから小料理屋「こてまり」を開く、小出茉梨という役柄で登場。
財界の著名人を顧客に持ち、百戦錬磨であの甲斐峰秋(石坂浩二)からも信頼される元芸者。

そんな人が小料理屋を開いて、右京さんたちが事件のことを気安く語れるような静かな店になるとは到底思えないけれど、店の作りも花の里に似ていたし、きっと三代目女将として加入したと見ていいでしょう。
その豊富な人脈と知識が、今後の事件に大きく関わってくるのかも?

事件のストーリーについては、技術の目覚ましい進歩が事件解決を遅らせた「近い未来の犯罪」がテーマ。証拠能力の高い映像の信頼性が揺らぐ、怖い話ではありました。
ただ・・・動機がそれにしてはやや貧弱で、せっかく坂井真紀さんに出演してもらったのに、飄々としたキャラクターと事件の真相との絡み具合がちょっと消化不良。

女は嫉妬するもの、というのも短絡的だったかな。

情報を巧みに出したり隠したりしながら、右京を事件解決へと導く役割だったのが、広報課の社(仲間由紀恵)。ここのところが少し混乱しましたが、一貫した社という人物の深みで片山雛子(木村佳乃)と別の意味で息の長いキャラクターになりつつあります。
彼女も「私としたことが」と堂々と言い放てる自信がある。

いろんな意味で新しさもどんどん取り入れている「相棒」。
次のシーズンも安定の10月スタートになることを祈るばかりです。 


そういえば、ネットなどでは女将の呪い、として歴代女将である益戸育江と鈴木杏樹の受難を挙げ、次の森口瑤子が心配という声も上がっているよう。
本人からしたら「ほっといて」でしょうけれど、そういう意味でも注目の三代目女将デビュー話でした。 

とにかく惜しい、シロクロパンダ最終回

なぜだろう・・・何度見てもタイトルバックはワクワクするし、ストーリーも悪くはない。
なのに、もう少しどうにかならなかったかなという残念な思いが消えない。「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」

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父親を亡くし、その真相を探るべくメンタリストとして活躍する医学生直輝(横浜流星)がバディとして選んだのは、心に深い傷を追う負け続きの囲碁棋士川田レン(清野菜名)。
グレーがはびこる世の中に「シロクロつけるヒロイン」として世の中を賑わせるミスパンダは、レンの別人格であり、メンタリストの技術を駆使して直輝が仕立て上げたもの。
やがて直輝の父親の死の真相が明らかになってくるのだが、真実はもっと根深いものだった。
 

途中、直輝と結託しシロクロつけるヒロインをサポートしていた大臣であるミスターコンプライアンス(佐藤二朗)が、実は己の高感度を上げるために娘を誘拐させた自作自演であった、という結論に導きそうになったところからややこのドラマへの情熱が薄れつつあり、横浜流星くん演じる直輝のキャラクターにどうも統一性がない気がしてきて、後半は失速した感が否めませんでした。
父親を慕っていたのはわかるのだけれど、大学生の男子が「パパ・・・」と儚げに呟くシーンがどうもふに落ちなくて、もう少し若い男の子ならばわかるのだけれど、あれはわざとなのだろうか。現実に近いのかもしれないのだけれど、違和感が拭えませんでした。


ただ、最終回に向かうにつれ、本当に惜しい、惜しすぎる!とふつふつと。このテーマでこのセンスであればもっと高度なドラマになったはず、と歯痒い思いがしました。


結局ことの真相は、金持ちでワガママ放題に育てられてきた佐島法務大臣の娘であるあずさ(白石聖)の狂ったような独占欲が引き金であることがわかってきて、このクレイジーさも悪くなかった。
ただ、あんなにワガママな娘が過酷な記者という仕事を選ぶのだろうかという疑問はやや残るし、そんなそぶりがあまりにもなさすぎてもう少し「なるほど!それで・・・」というシーンがあっても良かったような気がしました。

直輝は復讐に燃える中でも、家族を失った悩みを抱えるレンを通し、もう1つの人格(本当の人格とも言う)双子の姉妹リコ(=ミスパンダ)を愛し始めてしまうのです。
このもどかしさ、歯痒さ、これはもう新しいラブストーリーかと思う。

復讐のために利用したはずのリコの快活な勇ましさと行動力、それは親から愛情をもらえなかったリコの理想の姿であるのだけれど、直輝はミスパンダであるリコとの時間を何よりもかけがえのないものに感じ始めていた。

ただし、自分が封じ込めてしまえば二度とリコには会えない。けれど、リコ自身はレンでいることを望み、復讐を手助けする代わりに直輝に自分を消してもらうよう頼む。直輝には他の選択肢はない。

1つの体に2つの人格が共存し、それを受け入れて未来へ進むことを選んだレンとリコ。
ミスパンダであるリコを愛しながらも、自分の手で封じ込めるしかない直輝。
この哀しさは、好きだ嫌いだと単純に言い合う以上の愛の深さを感じさせる、いいストーリーだと思う。

のに・・・何だか惜しい。何だろう。
 
ラストシーンも美しくて良かった。
一から出会う2人、とてもいい。 



huluではその後のストーリーが配信されるらしいです。huluはよくアナザーストーリーも配信していますし、ドラマの新しい楽しみ方はネット配信なしでは成立しなくなってきましたね。
脇役である若い俳優が主役になれる物語のもう1つの顔、新しい新人発掘の場所になるかもしれません。
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