映画好き!ドラマ大好き!とにかく観なきゃ始まらない!

映画好き!ドラマ大好き!!LULUが、興行収入・視聴率に関係なく映画・ドラマを好き勝手にレビューします。愛溢れるエッセイをどうぞお楽しみください!

んー、それはないだろう 映画「7号室」

韓国映画ってあまり馴染みがなくて、そんなに観たことがないのですが、ファンの人から言わせると結構面白いと言うことなのです。事実、日本のドラマは韓流をリメイクって結構ありますしね。
ただ、今は微妙な時期でもありますので、どこの国の作品か、と言うことはとりあえず置いといても、ちょっと謎な部分の多い映画でした。「7号室」。



 
ちょっとコミカルなサスペンスってことなのでしょうが・・・正直この主人公である個室DVD店のドゥシク(シン・ハギュン)がうまくいっていない経営のせいでいつもイライラしているし、八つ当たりや見当違いの愚痴をグダグダ言ったと思えば、7号室にこだわる理由が不謹慎極まりなくて最後どう言うラストでもあんまり納得できなかっただろうなと思いました。

ただ、同じく7号室にやばいものを隠していて、店の売却に慌てるアルバイト店員テジュンを演じていた青年は格好良かった。どうやら、EXOと言うアイドルグループの1人らしいです。首筋のタトゥーもクールだった。

もう少しツイてないオーナー、ドゥシュクの背景に同情できたならば見える景色が変わってきただろうけれど、ふてぶてしさやいい加減さがどうもツボに来なかったかなぁ・・・
私のせいかもしれないけれど、あんまりこの映画の意図するところが汲み取れませんでした・・・。

【ストーリー】
そそのかされて個室DVD店を営んでいるドゥシュクだが、客はおろか人通りも寂しい通りでの経営は困難を極め、家賃も滞納している有様。
ドゥシュクはいよいよ売却を決意し、ようやく買い手が見つかりそう、と言う大事な時に、何と個室DVD店で起きてはいけないことが起こってしまった。
とっさに自分の利益を考え、7号室にソレを入れることを思いついたドゥシュク。ところが金に困ったテジュンもヤバイブツを預かると言う危ないバイトに手を出し、それをこともあろうか7号室に隠してしまう。
異様に7号室にこだわるドゥシュクと、ブツを出したいテジュンの攻防が始まる。




2人芝居と思うと、見応えはあったかもしれないけれど、もう少しドゥシュクが格好いい中年男だったら良かったかなー。 

懐かしさに浸りたい時にいい 映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

大根監督が脚本も手がけた映画。アムロ世代にはたまらない映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」を観ました。
wowowで観たのですが、何がいけなかったのかな・・・テレビ放映にするには適切でない表現が含まれるらしく一部劇場公開作品とは違うらしいです (当時の女子高生のいわゆるワルさをする表現が影響大と思われたのか?)。ので厳密にレビューとしていいのかどうかではありますが、wowow版としてのレビューと思ってご容赦ください。




かつて全盛を誇っていた90年代の「女子高生」。
私よりは少し若い設定だと思うのだけれど、アムロ、TRF、globe、いわゆるTKサウンド。 ヒステリックグラマーの黄色いショッピングバッグをサブバッグにして、ハイブランドの口紅をつける・・・懐かしい!
バッグに流れる曲も懐かしいけれど、ちょっとしたことが懐かしくて(Diorのブルーの六角形だっけ?口紅も!忘れてたー)あー !!!!あれあれ!!あったよねってなる。

そういうかつての青春を感じたい人にはいいかなぁと思う。安室ちゃんも引退しちゃったし、あの頃を感じられる瞬間ってだんだん少なくなってくるんですよね・・・

消息のわからなくなったかつての仲間。
ただ大人になったら、いくら余命いくばくもないメンバーがいたからって、そんなにわだかまりなくってわけにはいかないかなぁとは思う。

映画ゆえに少し美しすぎるかな。それとも男性が撮った女の友情物語、だからなのかな。

しかも!一番ワケありっぽかった、モデルをするほど美しかった奈々の現在が結局詳しく描かれないままだったのはちょっと・・・確かにあの登場は奈々にはふさわしいのかなと思えるけれど、「で、結局何だったのか」と思えたり、ちょっと美談っぽい展開もすこーしうまく行きすぎかなぁと。

さすが「モテキ」の監督だけあって、ちょっとしたミュージカルっぽい要素も含まれていたりして、弾けてました。ダンスシーンでは、渡辺直美が一番キレキレでした(笑)

【ストーリー】
年頃の娘と忙しい夫、毎日に追われる生活をしている奈美(篠原涼子)は母親を見舞った病院で、高校時代に仲の良かった芹香(板谷由夏)に出会う。余命わずかという芹香の願いを叶えるため、高校時代に仲の良かったグループSUNNYのメンバーを探すことにした奈美。
久しぶりに会った仲間たちは、あの頃とは少しばかり事情が違うようで、でも久しぶりに青春時代を思い出して気持ちが熱くなる奈美だった。




送らない文字に真実がある 映画「search-サーチ-」

ひところずいぶん話題になりましたよね・・・全編通して全てをPC画面だけで表現した映画「search-サーチ-」

本当にパソコンの画面だけで成立するのかな、と疑問でしたが、本当なんです。
リアリティのある場面は1つもなく、全てがパソコンの中の出来事で場面が繋がれていくのです。しかもサスペンス。これはすごい。




観ていくと巧みな場面展開、主人公である父親の心理状態に迫った構成であることがわかります。

冒頭で、キム一家の歴史を思い出の映像や書き込みなどで説明しサクッと家族関係を理解させます。

そして場面が切り替わる時にはスリープ画面を使用、フェイスタイムやメッセージ機能は面と向かわないリアルタイムの会話を成り立たせています。
ただ面白いもので、やりとりする会話というのはもちろんあるのだけれど、一旦書いて「んー違うな」と思って消す。自然に日常的にやっていることだけど、そこに本当の気持ちがあったりするものです。思わず書いちゃったけど、考えて送るのをやめる。取り繕って別の言葉にする。デリートキーにこそ真実が。そんな風に思えます。


よく練られた映像、今のSNS時代に育った若い人たちこそ非常に観やすい映画かもしれない。場面の切り方や展開の速さなども、これまでの映画にはないテンポです。

犯行の動機などは伏線もあってなるほど、という感じなのですが真犯人には驚きもあったし、母親を亡くした年頃の娘と父親ということで、遠慮のある距離感ゆえ娘の行動がわからない父親の焦りが物語が進むにつれてぐんぐん高まってきて引き込まれました。

決して仲が悪いわけではない。けれどお互いにぽっかりと生まれた悲しみの中、触れられない気持ちの真ん中が孤独に蝕まれていく。病気による母親の死、未だ抱える深い悲しみ、それが娘の失踪原因にも絡んでくる。

ただSNS上の人格なんて、誰でも偽りがあるわけだし、ましてや親子関係ならなおさら、知らない顔を見るということは絶対にあり得ると思う。それは夫婦でも兄弟でも同じこと。それくらい、SNSの人格って独特なのだなぁと思う。
例外なく、彼女はFacebook、インスタ、Twitter、Tumbler、ポッドキャスト・・・と使いわけいろんな顔を見せている。ちょっと寂しそうに見える顔も普通の女の子っぽい。

ミステリーとしても、最新映像を楽しむという面でも、とても楽しめました。エンターテイメント性の高い映画です。
まだ若い監督さんということで、これからが楽しみ。

【ストーリー】
母親の病死という過去を乗り越え、2人で協力しながら暮らしているデビット(ジョン・チョー)とマーゴット(ミシェル・ラー)。ある日、徹夜で勉強会をすると言っていたマーゴットと連絡が取れなくなる。
周囲や警察から「娘さんの友達は?」と聞かれたデビットはマーゴットの交友関係をほとんど把握していない自分に気づく。マーゴットのパソコンに入り、彼女が使用しているSNSから探ろうとするがデビットは自分の知らない娘の顔を次々と発見し、戸惑う。


監督のアニーシュ・チャガンディ さんは、グーグルグラスのみで撮影した短編映画で評価された方のようです。
このストーリー性、映画につながるダイナミックな場面展開。確かに、視点はグーグルグラスのみだ。


「Google Glass
: Seeds(原題)」

 


これで短編撮るってすごいー。


 
ギャラリー
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 正直、どっちでもいい、映画「疑惑とダンス」
  • 映画「見えない目撃者」