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映画「まほろ駅前狂騒曲」

映画「まほろ駅前狂騒曲」を観ました。2014年日本。

まほろ駅前にある多田便利軒。
何でも引き受ける便利屋の多田(瑛太)と、そこに転がりこんだ浮世離れした行天春彦(松田龍平)。
年の暮れに多田のところに舞い込んできた依頼は、訳ありの子供を預かるという仕事。
バツイチの2人、子供嫌いな行天と子供には少なからず思うところのある多田が子供相手に奮闘している最中、とんでもない事件に巻き込まれる。
行天とは因縁の仲である男(永瀬正敏)、そこに絡む疑惑や思惑、まほろに渦巻く裏の顔とは。


 

小説も好きですし、このはまり役の2人が面白くてテレビシリーズも大好きでした。

今回は、大森監督の手によって(テレビは大根監督)便利屋を巻き込んだ事件を軸に、子供には思うところのある行天と多田が、預かった子供はるちゃんを通して過去の傷に対峙する姿を描いて行く。
小説で読んでいたので筋は分かっていたものの、相変わらず飄々とした魅力満載の松田龍平演じる行天と、その行天を疎ましく思いながらもどこか憎めないでいる便利屋多田を演じる瑛太が非常にうまく絡んでいて、全体を引っ張る形で最後まで楽しめました。
 
三浦さんの原作の面白さはもちろん、映像化するにあたりうまくはめ込まれた配役の妙もこの作品の魅力です。親子関係、過去の傷、そういう重いテーマを映画として重厚になりすぎずに描けているのは、主役2人の関係性や人柄が実にうまく表現されているからだと思います。

また連ドラでも観たいなぁと思う作品。二人が年を取っていく様もじっくり観たいものです。
個人的には、高良健吾もすごい好きですねー。

※小説も面白いのでぜひ

まほろ駅前狂騒曲 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋
2017-09-05



まほろ駅前狂騒曲 DVD通常版
瑛太
ポニーキャニオン
2015-04-15






まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋
2009-01-09



まほろ駅前番外地 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋
2012-10-10



この小説の装丁って、ずっとタバコをメインにしているんですね・・・ 








 

映画「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY」

映画「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY」を観ました。
一時期、主演の桜井ユキさんと高橋一生さんのラブシーンが話題になっていて、何となく観た予告に・・・ハマりました!!!
全国上映という作品でないだけに、近くのシネマイーラさんで上映されるのを心待ちに・・・あまりに期待が高くてガッカリなんてこともあるのかなと心配になったぐらいです。(※シネマイーラさんでの上映は終了しています)



オリアアキ、29歳。
家に居られなくなって家出をし、何となく語った「女優」という夢に縛られながらも、サーカス小屋で与えられた役目を淡々と演じている毎日。
そんな彼女が思うのは、つかの間の恋人カイトのこと。今はもう居ない彼との過去、ままならない現実、そしてなりたい自分。
現在、過去、未来、妄想、全てが入り混じり、次第に正気を失っていくアキ。
失っているのは自分なのか、思うようにいかない現実なのか、それとも未来への希望か。

それでもアキの現実は泡のように浮かんでは消え、消えては現れる。
果たしてアキは自分の存在をもう一度掴めるのか・・・


高校時代からその才能を認められ、過去40もの作品を生み出している二宮健監督が自身の短編映画をこのために長編に書き直した本作。
スポットライト理論という時間軸に関する考え方をもとに、自由に行き交う「過去・現在・未来」のストーリー展開は刺激に溢れ、ワクワクさせてくれます。
このスポットライト理論をもとにしていくと、現在というのは今スポットライトが当たっている場所、ということであって、この世には全ての時間が同時に存在しその中を歩いているだけということになる。

過去があるからこそ今であるし、今があるから未来は作られる、そんな風に考えることと、もう未来はそこにあるのだから、と考えることとは同じ「時間を行く」ということでもかなり世界の見方が変わってくると思います。
達観したものはそこから外れて行くことになるし、闇だと思えば怖くなる。輝かしく思える時は一瞬で、手放したものをいつまでも抱いたまま、スポットの当たる場所にダラダラと移動して行くことになる。

アキが迷い込んだ世界は誰しもが陥るところで、それを打破して行く姿は痛々しくも清々しい。

観た後もしばらくその世界に止まって居たいような強烈な個性が光りました。

着物のような羽織ものでふわふわとアキの前に現れるカイトを演じるのは高橋一生。これファンの人が観たら卒倒するかも。魅力満載。
ちょい役ながらも、世界観にピタリとはまった満島真之介。他成田凌など個性的な面々がスクリーンに登場します。

あー、映画って本当に素晴らしい。
今年一番の作品になりそう。 

映画「お父さんと伊藤さん」

映画「お父さんと伊藤さん」を観ました。2016年日本。


フリーターの彩(上野樹里)は同じくフリーターで20歳上のバツイチ男伊藤さん(リリーフランキー)とひょんなことから付き合うことになり同棲している。
ところがある日、兄ファミリーと暮らしていた父親(藤竜也)が転がり込んで来て、奇妙な3人生活をスタートすることになった。
いつまでもフラフラしている娘の彼氏が、かなり年上のこれまたフラフラしているいい加減な男。教員という仕事を貫き、連れ合いを亡くしてなお頑固な父親は心配な上に小言が絶えない。
面倒くさい上に、これまで気ままで自由だった生活を乱された彩は次第にイライラと不安を募らせていくが・・・

 

タナダユキ監督が同名小説を映像化した本作。
もっとお父さんと伊藤さんの奇妙な掛け合いが軸になっていくのかなと思いきや、その伊藤さんを通した父と娘の物語なのです。
昔気質で節度ある生活をよしとする父親と、何もかもがイマドキなカップルは噛み合わないし、お互いがお互いに距離を感じているのだけれど、娘は根っこのところでは父親を拒絶できないし、愛情はある。
ただそれは恋人に感じるものとは異質なもの。その折り合いがつかなくなり、彩は混乱しいつものペースが保てなくなる。

ちょっとクールで、でも優しさのある彩を上野樹里がとてもうまくリアルに演じているかと思えば、何かエロくて若い彼女がいる役があまりにもハマっている力の抜けたリリフランキー、そして自分の世界が出来上がっていて人に合わせることが苦手、徐々に意固地になっていく父親を藤竜也がこれまた絶妙に演じています。
素晴らしい役者と、いい空気感。
なのに、ちょっと噛み合わない感じがするのはストーリーのつまみ具合の問題か。小説を読めばもっと理解できたのかもしれないけれど、娘の父親に対する愛情は痛いほど伝わり、父親の孤独な老い姿もぐっとくるのに、何となく釈然としない気持ちに包まれたのも事実。

もう少し、恋人2人の愛情の深さとか、父親の内面などが露わになっていたら、感じ方も違ったのかなぁと思います。

それにしてもリリーフランキーと上野樹里のカップルが違和感なく描かれていて、これは配役の妙だなぁと思いました。もう少しエロティックな雰囲気を出しても良かったんじゃないのかなぁ。2人が健全なだけに、少し物足りない気持ちもありました。リリーさんですからねぇ、色気、もっとダダ漏れになるでしょうよ〜。

中澤日菜子さんって読んだことない小説家なので、またチェックしてみたいです。










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